(本記事は、小林照子氏の著書『48歳からの「いい男」の条件──第一印象を決める自分プロデュース術』きずな出版の中から一部を抜粋・編集しています)

お酒とはスマートにつき合っていく

お酒
(画像=KH-Pictures/Shutterstock.com)

人生を楽しむのに、お酒は不可欠、という人も少なくないでしょう。若い頃は、翌日のことも考えずに飲み明かしたこともあったかもしれません。

昔の忘年会シーズンと言えば、お酒を飲んで酔っ払ったオジサンたちが「もう1軒行こうー!」と気炎を上げている、というのがお決まりの風物詩でした。いまでは、そんな人たちは見かけませんね。

高度経済成長期やバブルの頃は、高いお酒をたくさん飲めることが「豊かさ」でしたが、いまはそうではないでしょう。

お酒を飲めない、飲まないという人も増えていますし、それがOKな時代になりました。ノンアルコールのビールやカクテルも多く登場しています。

だから、無理をしてお酒を飲むことはありません。

ただし、頑に「飲めません」と断るより、「すぐに顔に出るので、乾杯だけ」とサラッと言うほうがスマートです。

飲み会の席の、その場の雰囲気を壊さないために、最初の乾杯ぐらいは他の人に合わせるというような心づかいができる人は素敵です。

また、他の人たちが赤ワインを飲むときは、グレープジュースなどを注文して、見た目の色を合わせるというのも、ビジネスマンなら覚えておきたい気配りです。

お酒を飲むなら、飲む量を競う時代は過ぎて、お酒そのものを楽しむ時代になったと私は思っています。

「お酒なら何でもいい」という人も豪快で楽しいですが、お酒の種類や原産地、原材料にこだわりを持っている人は、女性や若い人に「大人の男」を感じさせます。

知り合いに「シングルモルトのウイスキーにはまっている」という男性がいます。

いまは世界的にウイスキーブームだそうですが、ウイスキーは、大麦を原料にしたモルトウイスキーと、トウモロコシや小麦を主原料にしたグレーンウイスキー、そして、この2種類を合わせたブレンデッドウイスキーの3種類に分けられます。

「シングルモルト」というのは、1ヵ所の蒸留所でつくられたモルトウイスキー、その蒸留所によって色や香り、味も千差万別。好きなものもあれば、受けつけられないものもある、というのが「面白くて、はまってしまいました」と、その方は言っておられました。

いまの年になれば、自分にとってのお酒の適量は心得ている方がほとんどでしょう。

健康のために控えているという方もいらっしゃるかもしれませんが、同じ飲むなら、おつき合いで仕方なく、というより、好きなものを無理のない量で、というのがいいですね。

一つのこだわりを持てば、そのこだわりから知識や情報を得られる機会も増えます。

思いがけない同好の士に出会えることもあるかもしれませんよ。

人生は、これからの10年が面白い

30代、40代のがむしゃら時代を通り抜けると、50代からは“自分なりの人生”がデザインしやすくなります。

「人生の節目に自分の見られ方を変えたい」
「自分の印象を変えたい」

そう考えたときは、第三者の意見を聞くことも役に立つことが多いと思います。

私の開発した印象分析システム「和=美(ワナビ)」は、ウェブ上でトライすることも可能です。ネットで「和=美」を検索していただけばすぐに出てきますので、時間があるときにぜひ試してください。

「和=美」の印象分析のシステムは、次の6つのゾーン、12タイプに分けられます。

(1)甘い少年のようなゾーン
タイプ【スイート】:現実より空想の世界を夢見る、未来への可能性を信じる人
タイプ【ソフト】:理想を持ち続け努力する、人との調和を願う繊細な人

(2)爽やかな男性のゾーン
タイプ【ナチュラル】:心の平和と幸せを願う、温かさや信頼感にあふれる人
タイプ【フレッシュ】:ほどよいエネルギーを持つ、さわやかな風を吹かせる人
タイプ【スポーティ】:活動的で好奇心にあふれた、独立心が強く現実的な人

(3)完成された男性のゾーン
タイプ【ジェントル】:接する人に好印象を与える、洗練されたセンスを持つ人
タイプ【ダンディ】:口数は少ないが信用できる、大人のオシャレができる人
タイプ【ミステリアス】:静けさと深さを持つ、無限の広がりを感じさせる人

(4)華やかな気を放つ男性のゾーン
タイプ【ゴージャス】:どんな場所でも人目につく、人を引きつける魅力の人

(5)判断力の鋭い男性のゾーン
タイプ【クール】:冷静で完全無欠を目指す、独創性と可能性を追求する人

(6)躍動感にあふれる男性のゾーン
タイプ【ワイルド】:たくましさと大胆さを持つ、力強い生命力を感じる人
タイプ【ダイナミック】:魅力的でカリスマ性がある、自信と熱意に満ちた人

あなたは、どのゾーン、どのタイプに当てはまるのか。それによって、自分自身がどのような印象を持たれているかがわかります。

それは自分の魅力を見つけることにもつながるはずです。

さらに、ウェブで印象分析をしたけれど、実際にどのようなメイクやヘアスタイルをしたらいいのかわからないなど、個人的にアドバイスを受けたいという方は、東京・表参道の「フロムハンド」メイクアップアカデミーで実施しているメンズのレッスンにお越しください。

こちらでは、プロが直接イメージメイキングのお手伝いをさせていただきますので、より「印象分析」と「イメージメイキング」を楽しんでいただけるかもしれません。

人の印象は、出会って6秒で決まるという説もあります。

時には第三者の意見も取り入れて、自分自身をよりよく理解し、自分の魅力が最大限に生かされる方向に進むことも大事です。

人生は楽しまなければ!

そのために、「印象分析」を役立てるのも一つの方法です。

48歳からの「いい男」の条件──第一印象を決める自分プロデュース術
小林照子(こばやし・てるこ)
1935年生まれ。美容研究家・メイクアップアーティスト。化粧品会社コーセーにおいて35年以上にわたり美容について研究。91年、コーセー取締役・総合美容研究所所長を退任後、56歳で会社を創業、美・ファイン研究所を設立。94年、59歳のときに、[フロムハンド]小林照子メイクアップアカデミー(現[フロムハンド]メイクアップアカデミー)を開校、学園長。2010年、75歳のときに、高校卒業資格とビューティの専門技術・知識の両方を取得できる新しい形の教育機関、青山ビューティ学院高等部を本格スタート(現在、東京校と京都校がある)。近年ではとくに「医療」と「美容」の関係に注目した活動を行っており、「医・美・心研究会」では代表世話人。現在はナース+ビューティケア(N+BC)の活動に取り組む。著書多数。

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