(本記事は、Testosterone氏の著書『ストレスゼロの生き方』きずな出版の中から一部を抜粋・編集しています)
欲望を抑え込むのを、やめる
金持ちになりたいとか、モテたいとか、偉くなりたいとか、人から尊敬されたいとか、いい車に乗りたいとか、そういう欲望があるなら大切にしろ。
欲を持つことが恥ずかしいとか、自分の欲望に従って動くのがなんだかカッコ悪いみたいな風潮があるが、何もカッコ悪いことなんてない。
私利私欲、最高じゃないか。私利私欲のためにがんばればそれが世のため人のためになるから問題ないよ。
金を稼いで使えば経済が回る。モテようと思ってがんばってせっせとデートや合コンに行けばファッション業界や飲食業界が潤う。人から尊敬されるということはそれだけ周囲に良い影響を与えているということだ。
私利私欲を追えばそれが勝手に社会のためになる。それに、欲こそ人生における最大のモチベーション材料の1つだ。利用しない手はない。
そもそも、欲がなければ人類はこんなに発展していない。もっと金がほしい、もっと楽をしたい、もっとカッコいいものがほしい、周りよりもいい暮らしがしたいという人間の欲望が資本主義をここまで発展させてきた。
自分の欲望に素直になれ。そして高望みをしろ。
そのために努力すればどんどん自分の欲望に近づいていくんだから毎日が楽しくなるぞ。
人生は一度きりだ。欲望が枯れるまで欲望を追い尽くしたって罰はあたらん。
ないものねだりを、やめる
私利私欲はモチベーションの源泉になるのでとても大切だが、付き合い方を考えないとあなたを不幸へと導いてしまうかもしれない。
欲求ばかり追い求めているといつまで経っても満足できない身体になってしまう。だから、「自分にないもの」「自分が持っていないもの」を探すのをちょっとやめてみるのも大切だ。
常に自分には何かが欠けていると考えると、たとえどんなに金持ちになっても、どんなに素晴らしい恋人ができても、どんなに最高のブランド品を手に入れても満たされることがない。欠けているものを探せば無限に見つかる。
欲求を持つのはいい。健全なことだ。
だが、現状に感謝し満足できない人間はどんな状態になろうと満足できない体質になってしまうということだけは覚えておいてくれ。
いまのあなたが持っているものを再確認してみてほしい。
たとえば、病気もケガもしていないこと。
たとえば、家に帰れば「おかえり」といってくれる家族がいること。
たとえば、なんでも話せる友だちがいること。
たとえば、スマホを持っていること。
探せばいくらでも見つかるはずだ。あなたはそれを「当たり前」だと思っているかもしれないがとんでもない。持っていない人からみたら羨ましくて仕方がないような素敵なものをあなたはたくさん持っている。幸せになるための第一歩は「私はすでに幸せだ」と気づくことから始まる。
俺はいまからコンビニスイーツ食べるんだけど、近所にコンビニがあって、ひと昔前だったら考えられないほど美味しいケーキが200〜300円で買えるなんて、俺は本当に幸せ者だ。ああ、幸せだ。ダイエット中だから食べたあとは後悔するんだけどね……。
他人の評価を気にするのを、やめる
自分の価値や幸せを他人の評価を軸にして測るようになると、地獄の始まりだ。
他人の評価なんてそのときの利害関係や気分次第でコロコロ変わる。そもそも、他人はあなたのことをそんなに真剣に考えていないし理解もしていない。
あなたの真意、志、努力、目標、それらを包括的にすべて理解してあなたを評価してくれる人間なんていない。他人はしょせん他人。あなた以上にあなた自身を理解している人間なんていないんだ。
自信がない人に限って他人からの評価を求めたがるが、そんなもんをモノサシにしていたら、揺るぎない自信なんて一生かかっても手に入らない。
手に入ったとしても、すぐに失うことになる。自信が常にブレブレの状態になる。
他人の意見は絶対にコントロールできないんだから、そんなものに頼るな。己の精神の状態を他人にコントロールさせるなんて、全財産入った銀行の通帳を他人に渡すようなもんだぞ。本当によろしくない。
他人の評価なんてほっといて、自分の感覚を信じろ。
「わかる奴だけわかればいい。わかんねー奴は黙って見とけ」ぐらい傲慢でちょうどいいんだ。
他人の意見なんて外野のヤジだ。いっぺん、他人の意見をフルシカトしてみろ。びっくりするほどラクになるぞ。
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