(本記事は、Testosterone氏の著書『ストレスゼロの生き方』きずな出版の中から一部を抜粋・編集しています)
社会の用意したモノサシを使うのを、やめる
あなたが本当にやりたいことや向いていることが、いまの社会では高収入とか安定とか、高い地位とか、そういうものに結びつきにくいことがある。
たとえば、あなたがだれよりもラッコを愛していて、ラッコの飼育をしているときが最高に幸せで、ラッコからも愛される天才的な飼育員だとしたら、世間一般でイメージされている「成功者」になるのは難しいかもしれない(いまなら人気ユーチューバーやインスタグラマ―になれるかもな!)。
でも、それならそれでいいじゃないか。お金がたくさんあるとか、社会的地位が高いとか、結婚して子どもをもうけて家庭を築くのが普通だとか、そういうのは時代と社会が勝手に決めた幸せのかたちだ。覚えておいてほしい。幸せのかたちは決して1つではない。
あなたにはあなたの幸せがあるのだ。
もちろん、よく考えてみて「やっぱりお金がほしい」「やっぱり結婚して家庭を築きたい」ということなら、それは自分の中で折り合いをつけるべきだが、「そんなにお金いらないな」「別に結婚しなくてもいいや」という考えなら、そういう一般的な幸せをあきらめて自分自身のやりたいこと、楽しいことを追求していくのも1つの立派な生き方だ。
そういう決定を下すと、親やお節介焼きな人間がとやかくいってくることもあるが、そんなのは無視でいい。考えてもみてくれ。
「お金を稼がないと幸せになれない」 「大企業で働かないと幸せになれない」 「結婚しないと幸せになれない」 「子どもをつくらないと幸せになれない」
こんなもん、「我々の推奨する神様を信じないと幸せになれない」とかいってるどっかの宗教団体と一緒だろ?他人に自分の幸せの価値観を押しつけてくる奴なんてみんな宗教の勧誘ぐらいに思っときゃいいよ。
世間体なんて関係ない。あなたが幸せならOKです。自分のモノサシを信用せず、社会のモノサシを使おうとするから苦しくなる。自分だけのモノサシを持とう。
「コントロールできないこと」で悩むのを、やめる
もしもあなたが何か問題を抱えているなら、「この問題は自分にコントロールできるものか?」と自分に問いかけてみよう。
もしそれが自分ではコントロールできない問題なら、いくら考えても仕方がないからいますぐに考えるのをやめちゃおう。
自分のコントロール外にある問題で悩んでも絶対に解決策が見つかることはない。心の負担になるだけだ。
世の中にはけっこうどうにもならないことがある。
才能、環境、他人の反応、評価、行動、言動、天候、自然災害等は、あなたがどれだけ努力してもコントロールできないものだ。そういうことで悩んでいると、もっと不安になったりイライラするだけだ。
そういうときは、潔く状況を受け入れ、あきらめることも大切だ。なんでもかんでもがんばれば解決できるわけじゃない。
あきらめると聞くとイメージが悪いかもしれない。
でもね、あきらめる部分はあきらめるからこそ己が本当に注力すべき問題に全力を注げるんだ。いわゆる選択と集中ってやつ。
“あきらめる”とは、言い換えれば無駄な努力はやめて実る努力をしましょうやってこと。後ろ向きにあきらめるんじゃない。前向きにあきらめろ。
モチベーションを保とうとするのを、やめる
努力しようとしてもモチベーションが保てず続かないことがあるだろう。俺もよく「やる気が出ないんですけどどうしたらいいですか?」という相談を受ける。
冷たい言い方になってしまうが、俺はそんなとき「やる気が出ないならやらなければいいんじゃない?」と答えている。モチベーションが保てないということは、それはあなたが心からやりたいと思っていることじゃないのだからやめたらいい。人生は短い。やりたくないことを無理してやっている時間なんてない。
そもそも、モチベーションが保てないなんてのはおかしな話だ。「目標達成したい」という気持ちと「楽してダラダラしたい」という気持ち、どちらが強いかだけのシンプルな話だろ。
モチベーションが保てないということは、それだけ本気で達成したいと思える目標に出会えていない証拠だ。どうしても成し遂げたい目標を見つけたら、人に止められようとその目標に向かって突き進むはずだ。
モチベーションを保つための方法を考えなきゃいけないのなら、そもそもあなたが持っている目標・行動が本当にやりたいことなのかを考え直してみる良い機会だ。別に成し遂げたくもない目標のための努力なんて、そんなもんモチベーションが保てるわけがない。
持論だが、モチベーションが維持できるか否かは、「何をやるか」を選んだ時点で9割決まっている。
まあ、ただ、だれしも簡単に目標が見つかるわけじゃないよな。それに、学業とか、就活とか、資格や語学の勉強、転職活動のように目標が明確じゃなくてもがんばらないといけないこともある。
そんなときはモチベーションの有無なんて関係なしに機械のごとくとにかくやれ。残念ながらそれ以外に方法はない。覚悟を決めてマシーンになれ。未来に楽をするためにいま苦労しとけ。
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