(本記事は、Testosterone氏の著書『ストレスゼロの生き方』きずな出版の中から一部を抜粋・編集しています)
本当に辛いときは、逃げる
耐えられないぐらい辛い環境にいるなら、逃げろ。偉そうで申し訳ないが、これは提案じゃない。命令だ。頼むから逃げてくれ。
俺はいままでさんざん真面目で心優しい人が、「逃げる」という選択ができないばっかりに心や体を壊してしまったのを何度も見てきている。もうそんな人は見たくない。心と体以上に大事なものなんてこの世に存在しないのだから、逃げるという選択肢は常に頭に入れておいてほしい。
大丈夫。人生は一度や二度逃げ出した程度では終わらない。
むしろ、逃げ出さないでその環境でじっと耐えて心か体が壊れてしまうほうが、よっぽどその後の人生は大変になる。人生は良くも悪くも続いていくものだからだ。
人生には耐えるべきときと、耐えないでさっさと逃げ出すべきときがある。「ほかのみんなは耐えてるのに自分だけ逃げだすのは甘いんじゃないか?」なんていうのは考えなくていい。なぜなら人によって耐性はバラバラだからだ。
本人にとっては深刻な悩みでも、外野から見ると大したことがないように見えちゃうことってよくある。辛いとき、苦しいときは自己判断でいいから、逃げるなりサボるなり対策しよう。
辛いもんはだれがなんといおうと辛い。主観がすべてだ。
自分の心が「もう無理、限界!」ってなったら、致命傷になる前に逃げ出せ。逃げるときに正当な理由なんていらん。
それと、逃げるときはなりふり構わず、全速力で逃げろ。責任とか、全部その辺にポイ捨てして自分優先モードに入ったらいい。
責任感が強いのは素晴らしいけれど、あなたの身を守れるのはあなただけなのだから、あなたには自分の身を守るという絶対の責任がある。
余力があるうちに、逃げる
前項に続きまたまた“無理せず逃げる”がテーマだけれども、本当の本当に大事なことなのでもうちょっと付き合ってくれ。
“逃げる”ことが重要だと認識しただけではまだ足りないのだ。なぜなら、ヤバい環境にいると、だんだん正常な思考回路が回らなくなってくる。人間関係でストレスが溜まり、仕事や勉強のノルマに追われ、睡眠不足で自律神経が狂ってしまうと、正常な判断ができなくなってしまうのだ。
「自分は危なくなったら逃げるから大丈夫だよ」と余裕ぶってたらダメだ。学校でも会社でも家庭でも、「このままこの場所にいたら確実に心身を壊すな」と思ったら、余力があり、正常な判断がくだせるうちに逃げ始めろ。
そういうヤバい環境にはよく「こんなこともできないんじゃどこへいっても通用しないよ」とか「ここでやめたらこの先の人生で取り返しがつかないことになるよ」とか、まったく根拠のない脅迫をしてくる、他人をマインドコントロールしようとしたり、あなたの自尊心を破壊してくる奴がいるもんだ。
心身が弱っているとそういう悪意に満ちた卑劣な言葉を信じ込んでしまって、「自分を置いてくれるのはここしかない」「こんな環境にも耐えられない自分はダメな人間なんだ」と、追い詰められた思考に陥ってしまう。
保証するが、そういう言葉は真っ赤なウソだ。「人生終了」とか「すべてを失う」とか、あり得ない。
逃げたりあきらめたりしても人生は終わらないし、生きている限り、逃げたあとにもう一度前を向く意思がある限り、何度でもやり直せる。
だから、「このままじゃヤバいな」と自分のことを冷静に考えられるうちに、さっさとそういう場所から逃げ出せ。約束な。
不機嫌な相手から、逃げる
仕事がうまくいかないのかプライベートがゴタついてるのか知らないが、不機嫌オーラ全開の人間がたまにいるよな。
真面目な人に限って相手の不機嫌さを敏感に察知してついつい気を遣ったり、ご機嫌を取ろうとしたり、我慢したりしてしまうが、そんなことをする必要はない。
大人だったら自分の機嫌は自分でコントロールするもんだ。だれかが不機嫌だったとしても、それはそいつのマナーがなっていないだけであなたの問題じゃない。
自分の気持ちに余裕があるなら相手に優しい言葉をかけたり話を聴いてあげたりしてもいいが、必要以上に気を遣いすぎてあなたがストレスを抱えてしまうのはナンセンスだ。もしも機嫌の悪い人間がそばにいたら、そっと距離をおいたり、できるだけコミュニケーションを取らないようにして離れよう。
もちろん、あなたも自分の機嫌はできる限り自分で取らないといけない。
仲の良い友人に話を聞いてもらってもいいし、好きな映画を見るでも、マンガを読むでも、読書をするでも、筋トレをするでも、スイーツを食べるでも、どんな手段でもいいからうまくストレスを解消して自分の機嫌のせいで他人を不快にさせないぐらいの精神状態は保っておくことが理想だ。
だれでもみんな問題やトラブルを抱えながら、それでも周囲の人を不快にしないように生きている。
自分だけが悲劇のヒロインだと思うな。いくら不幸でも周囲の人に傲慢に振る舞う権利なんてないぞ。
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