(本記事は、Testosterone氏の著書『ストレスゼロの生き方』きずな出版の中から一部を抜粋・編集しています)
成功も失敗も3日で、捨てる
「失敗はさっさと忘れろ」というアドバイスは、まあよくあるよな。これは間違いない。過去の失敗にとらわれていたら、新しい挑戦ができないし、「いまやるべきこと」に集中できなくなる。
でもじつは、成功もさっさと忘れたほうがいい。意外と多いのが、過去の成功体験にとらわれて新しいことに取り組めなかったりするパターンだ。
「前回はこのやり方でうまくいったから」と、本当はもっといいやり方があるかもしれないのに、時代遅れの方法でごり押ししようとする。
成功したことでプライドが生まれ失敗が怖くなり、リスクの高い挑戦を恐れたり、自分は成功者だと勘違いして周りを見下すようになる奴もいる。あなたの周りにもいるんじゃないだろうか?
成功にしろ失敗にしろ、過去にとらわれるとロクなことがない。
俺がお勧めするのは「72時間ルール」だ。成功も失敗も、3日で忘れちまえ。
成功の余韻に浸るのも、失敗の苦しみを味わうのも、3日で十分。
3日ごとに心をフレッシュな状態に持っていき、フラットな状態で目の前のことに全力で取り組むんだ。
自己犠牲の精神を、捨てる
他者の幸せを願うのは素敵なことだが、そのせいで自分の幸せを犠牲にするのは絶対に間違っている。自分を犠牲にして相手のために何かしたらダメだ。
自己犠牲の上に成り立つ幸せなんてのはこの世に存在しないと覚えておこう。どちらか一方の不幸、我慢は必ずどこかの時点で爆発する。間違っても「自分さえ我慢すれば……」とか思って自分より他人を優先してはいけない。
「いまの自分の幸せをほかの人にもおすそ分けしたい!」とか「他者を幸せにしたら自分もハッピー!」と思える人だけが他者の幸せを考えて行動すればいい。
というか、それぐらいの余裕がないと他者を本当の意味で幸せにすることなんてできない。だから、相手のために動くよりも、まずは自分が幸せになるために行動することが大事だ。
自己犠牲で行動していると、あなたは不幸を感じ不機嫌になる。相手が自分の思う通りに動いてくれないと「私はあのときあれをやってあげたのに」と恩着せがましいことをいってしまったり、「私は我慢しているんだからあなたも〜」と相手にも我慢を強要するようになってしまう。そうすると、最終的に相手も不幸にしてしまう。
だいたい、あなたが他者の幸せばかり考えていたら、あなたの幸せはだれが考えてくれるんだい?だれも考えてはくれないよ。
あなたの幸せを考えられるのはあなたしかいない。自分の幸せを第一優先に考えることを忘れないでほしい。
自己犠牲はダメ、絶対。
怒りの感情を、捨てる
怒るのをやめよう。
怒っても1円にもならない。頭に血が上り、血圧が上がり、コルチゾールというストレスホルモンが分泌され、寿命が縮むだけだ。
それに、怒ってしまうのは自信と余裕のない証拠でもある。怒りの感情を抑えられずあらわにしてしまうのは、己の未熟さを堂々と周りに告知するに等しい恥ずかしい行為だ。
怒りの感情に支配されると判断力が鈍り致命的なミスを犯してしまう確率も上がる。
そもそも怒るってメチャメチャ体力使うし精神が削られる行為だ。数ある感情の中でもとても貴重で乱用できないカードなのだ。どうでもいい人には絶対に使うべきじゃない。「怒る」というカードは本当に大切な人のためにとっておこう。
今後の人生で深く関わっていく気のない人なら怒るよりもニコッと笑って立ち去るほうがお互い圧倒的に楽だよ。関係の浅い人や初対面の人に対していちいち腹立ててたら体力や精神がもたないよ。お互いに。
どうでもいい人に対して怒りが湧いてきたら自分の未熟さを噛み締める良い機会だと思って冷静に反省するといい。
あと、「怒る」と「叱る」を混同しちゃっている人も多いから気をつけよう。怒る=自分の感情をコントロールできずに他人にぶつけること。要は単なる八つ当たり。叱る=その人が今後より良い方向に進んで成長していけるように導くこと。根底に愛がある。
あなたが怒っているとき、ほとんどの場合、あなたのやるべきは叱ることであって怒ることじゃありません。あなたを怒らせるような他人はほっとけばいいし、あなたを怒らせるあなたにとって大切な人には感情をぶつけるのではなく、その人が今後より良い方向に進めるように冷静に話し合えばいいのです。
“怒る”をやめてみませんか。
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