2020年が幕を開けた。本特集では、新年にさらに自身の資産を増やし、人生を加速させていこうと考える読者のために、金融・経済各テーマ別に一年の展望を解説する。

第7回のテーマは「ユニコーン企業」。HiJoJo Partners、CEOのスピリドン・メンザス氏に寄稿いただいた内容をお届けする。

専門家が注目する米国の自動運転関連3社

ユニコーン,2020,米国
(画像=Andrey Armyagov/shutterstock.com,ZUU online)

既成概念を打ち砕き、産業界のみならず人々の生活まで一変させる可能性のある最新テクノロジーは、私たちに明るい未来の到来を確信させてくれる。

例えば、自動運転技術は既に高いレベルで実現されており、様々な領域での採用が見込まれており、陸運、空運、海運といった運輸用途から、製造やセキュリティ、介護、エンターテイメント等、想定される用途は無限だ。既にサービスとして世の中で展開されているものもある。

その中で米国の自動運転車について言えば、Googleで知られるAlphabet(アルファベット)<GOOG:NASDAQ>傘下のWaymo(ウェイモ)、General Motors(ゼネラルモーターズ)<GM:NYSE>の子会社で、本田技研工業<7267>とソフトバンクグループ<9984>から多額の資金を調達しているGM Cruise(GMクルーズ)、およびユニコーン企業のZoox(ズークス)に注目している。

最終的には企業間の合併や統合が起こる可能性があるが、グローバル自動車グループやベンチャーキャピタルがこぞって資金を提供した末に、勝者が見極められるようになるまではそうはならないだろう。その中でもベンチャーキャピタルとプライベート・エクイティ・ファンドからの出資が資本のほとんどを占めているZooxについては、株主構成に戦略的資本提供の余地が充分にあり、企業評価額の上昇余地も充分にありそうだ。

「当初の目新しさが一旦落ち着いた企業」の再評価に妙味