(本記事は、坂下たかひろ氏の著書『おもしろいほど株で勝てる「最強サヤ取り」』ぱる出版の中から一部を抜粋・編集しています)
信用で負ける人
●適切なレバレッジをかけていない
個人投資家の負ける理由はこれに集約されると思います。信用取引では現物取引と異なり、証券会社から借り入れた資金で手持ち資金以上の取引を行うことができます。
そうすると、先に挙げた負ける理由を数倍の大きさで被ってしまうことになります。
常時フルレバレッジ、数字に根拠がない売買では何回勝とうと、たった1回の負けで退場となり得ます。
もちろんレバレッジが上がるので、思い通りになっていれば大きな利益を得ることができます。思い通りにならなかったときでも、適切に処理することができればいいのですが、その器でなかった場合は大きな損害を直接被ることになります。
●追証を受ける
追証とは、追加保証金のことです。
利益を相場の値動きにかけている場合に起こってしまうことですが、思っていた方向とは逆に一方向に強いトレンドが出てしまった場合、そしてその株式取得に信用取引を行っていた場合にこの「追証」が発生する場合があります。
信用取引では、証券会社に担保を差入れて現金や株式を借りるため、定められた担保（保証金）率を維持する必要があります。追証の発生はこの担保金率が下がってしまったため起こるものです。
サヤ取りトレードでは一方向の値動きに信用取引を行うのではなく、また取引期間もサヤが閉じるまでの期間になるので、追証を受ける前に撤収することが可能になります。
個人にメリットはないか
・インターネットで情報を収集ができる ・地元企業など顔を見ている先に投資ができる ・業種を絞って深堀りして特化した取引ができる
一番のメリットは、既存の売買方法に対し自分だけのカスタマイズでトレードが行えることでしょうか。
また、得意とする業界や会社があれば、それらの銘柄をずっと追い続けることもできます。もちろん、自分の会社や取引先などインサイダーは絶対NGです。
個人投資家にはこういったメリットがありますので、法人ができないことを活かして手法を作ることが必要でしょう。
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