世界的ブームとなったスマホゲームやソーシャルゲームには「ハマる」仕掛けが張り巡らされており、その仕掛けによってそのゲームで遊ぶことが習慣化されていきます。実はこのロジック、お金を貯めたいときや資産運用にも活用できます。その理由と実践法とは?
スマホゲームにハマる理由とは?
内閣府の消費者委員会が2016年9月に公表したデータによれば、スマートフォンの利用者のうち、スマホゲームで1週間に5日以上遊んでいる人は31.6%にも上り、特に中学生や高校生、大学生では全体の50%前後と高くなっています。スマホゲームで遊ぶことがこれだけ習慣化される理由はどこにあるでしょうか。
人がゲームで遊ぶ動機を考えると、気晴らしができることや達成感や高揚感を得られること、何より楽しいことがあげられると思います。さらに最近ではインターネットやスマートフォンの登場で対戦型や協力型のゲームも登場し、ゲームで遊ぶ動機として「誰かとつながる」ということも加わりました。
最近のスマホゲームやソーシャルゲームのヒット作をみてみても、こうした動機をうまくつかんだゲームが多いことがわかります。
人気ゲームに見る「仕掛け」
では具体的にこうした利用動機をうまくとらえたゲームにおいて「仕掛け」とはどのようなものでしょうか。
例えばスマホゲームとして日本で人気のあるパズルゲームでは、ステージのクリアを重ねることでレベルが上がる仕組みのほか、レベルが上がることで得られる得点がより高くなる仕掛けが導入されており、達成感や高揚感を得られるようになっています。
またこのゲームでは可愛らしいキャラクターたちが登場するほか、友達と協力プレイができたりランキングで点数を競ったりできることも、楽しさを感じる点であると言えます。このようにこうしたさまざまな要素が組み合わさり、このゲームで遊ぶことが習慣化されていっているわけです。
スマホゲームだけではなく、多くのスマホアプリにもこうしたハマる仕掛けが組み込まれています。歩数に応じてポイントが付与される万歩計アプリや、ログインするだけでポイントが貯まる検索アプリなどは、ついつい毎日触りたくなります。
このロジックを貯金にあてはめると?
こうしたロジックを貯金に活用することを考えてみましょう。スマホゲームのように達成感や高揚感がわき、楽しくなる仕掛けを自ら作ることが重要です。例えば自宅で貯金をするのであれば、いくら貯金したかが可視化されている貯金箱を購入して使うのも一つの方法です。自分で立てた月間目標を超えることができたか分かるようになれば、貯金箱がいっぱいになった最後のときだけではなく、そのつど達成感を味わうことができます。
また達成によるメリットを自ら設定することで、より習慣化につなげることができます。例えば家計の負担にならない程度で“ご褒美”を設定することです。月間目標のクリアで少し高めのコーヒーや有名店のお菓子、年間目標のクリアでプチ旅行やホテルディナーなどを自分への“ご褒美”として設定するのも良いでしょう。
先ほど説明したスマホゲームと同じように、「可愛らしさ」をうまく活用し、好きなキャラクターや動物の貯金箱でお金を貯めるようにすれば、自然と貯金箱に愛着が沸き、習慣化が促されます。また「誰かとつながる」という仕組みを導入するのであれば、夫婦や恋人同士で貯金額を競うレースをするという方法も考えられます。
また外食が多い人であれば自炊をして食費コストをおさえて外食費をうかせ、その差額分を貯金する「自炊貯金」があります。自分で健康面に配慮したメニューを作り、食費をおさえながら健康もコントロールでき、一石二鳥の仕組みを導入するという手もあります。この仕組みを続けたなら、健康面も貯金も両方がうまくいく達成感や楽しさを感じることができます。こうしたお得な仕組みは心理的に続けやすいはずです。
あなた流の貯金術を編み出そう!
貯金の習慣化に使えるゲームのロジック。ゲームにハマる仕組みをうまく取り入れて、あなた流の貯金術を編み出してみてはいかがですか?(提供=auじぶん銀行)
執筆者:株式会社ZUU
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