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【目次】
①️ニッソウIPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)【3/18更新】
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント 【3/13更新】 ※有料会員限定

会社名
株式会社ニッソウ
コード
1444
市場
セントレックス
業種
建設業
売買単位
100株
代表者名
代表取締役社長 前田 浩 /1961年生
会社住所
東京都世田谷区経堂一丁目8番17号
設立年
1988年
社員数
45人(2020年1月31日現在)
事業内容
不動産物件のリフォーム工事
URL
https://reform-nisso.co.jp/
資本金
100,000,000円 (2020年2月25日現在)
上場時発行済み株数
460,000株
公開株数
75,000株
連結会社
なし
スケジュール
仮条件決定:2020/03/10→3,400~3,750円に決定
ブックビルディング期間:2020/03/12 - 03/18
公開価格決定:2020/03/19→3,750円に決定
申込期間:2020/03/23 - 03/26
上場日:2020/03/30→初値2,800円
シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
主幹事証券:岡三証券 (岡三証券の詳細記事はこちら)
引受証券:SBI証券 (SBI証券の詳細記事はこちら)
引受証券:むさし証券
引受証券:藍澤證券
引受証券:エイチ・エス証券
引受証券:エース証券
引受証券:水戸証券
大株主
前田浩 86.45%
前田供子 13.50%
(株)丸美 0.05%
業績動向(単位:1千円)
売上高 経常利益 当期利益 純資産
2017/07 単体実績 
1,551,317 85,276 60,338 369,069
2018/07 単体実績 
1,822,228 96,519 67,863 436,933
2019/07 単体実績 
2,214,539 161,005 112,911 549,845
2019/10 第1四半期単体実績 
651,690 58,926 38,633 588,478
ロックアップ情報
前田供子、前田浩、株式会社丸美はTOKYO PRO Marketからの上場廃止予定日の翌日である2020年3月30日からセントレックス上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2020年9月25日までは普通株式の売却ができず(例外あり)
調達額(公開株数×公開価格)
2億8125万0000円(75,000株×3,750円)
潜在株数(ストックオプション)
なし
ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)
株式会社ニッソウ<1444>は東京都世田谷区に本社を置く、不動産物件のリフォーム工事を手掛ける企業である。2018年2月に東京証券取引所TOKYO PRO Marketに上場したが、名古屋証券取引所セントレックス市場への上場を予定している。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

■事業内容詳細
同社は1987年1月に前田社長により個人事業として設立された。

創業以来「日本一の業績を誇る改装会社(リフォーム会社)に成長する」という決心の下、「数千円・数万円程度の小工事こそ親切丁寧に対応する」をモットーに、主に中小規模の不動産会社から現状回復工事や修繕工事といったリフォーム事業の請負を行ってきた。

顧客を中小規模の不動産会社に絞ることで、賃貸物件のリフォーム工事の安定的・継続的な受注を可能としている。また人口が密集する東京圏を中心に事業展開することで、景気の影響を過度に受けることなく、安定的な原状回復工事の受注を得ている。尚、現在は本社(東京都世田谷区)、神奈川営業所、埼玉営業所の3拠点の営業体制である。

同社は経年劣化した建物や部屋を新築に近い状態に戻す原状回復工事を主力としており、主に賃貸物件での入居者入替時に古くなった内外装の補修や水回りの改修といった工事を行っている。またハウスクリーニングやエアコン修理等、日常発生する不具合を修繕する入居中メンテナンス等のリフォーム工事も手掛けている。

尚、2018年2月に東京証券取引所TOKYO PRO Marketに上場した。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

■同社の強み
同社は下記の3点を強みとしている。

・1年間に1万件を超える工事件数
・約500社の外注施工先
・1700社以上の不動産会社との取引実績、その不動産会社から多くのリピート依頼

2019年7月期の工事件数は10,119件であり、年間工事件数は10,000件を超えている。工事件数は年々増加中である。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

また約500社の各工事分野の専門施工会社との外注施工体制を有し、工事は施工会社に外注している。多くの専門施工会社との外注施工体制を持つため、各専門施工会社の繁閑を踏まえた発注を行うことができ、工期の遅延を防ぎ工機の短縮につなげている。これにより他リフォーム会社に比べ安定した工事の発注が可能であり、材料の大量発注当等によるコスト削減も可能となっている。

また同社は中小不動産会社を顧客ターゲットとすることで、賃貸物件のリフォームに対するリピート依頼が多い状態にある。1700社以上の不動産会社との取引実績を有しており、継続的な取引につながっている。


■業績推移
2017年7月期 売上高16億円、経常利益0.9億円、当期純利益0.6億円
2018年7月期 売上高18億円、経常利益1.0億円、当期純利益0.7億円
2019年7月期 売上高22億円、経常利益1.6億円、当期純利益1.1億円
2020年7月期(予想) 売上高26億円、経常利益1.9億円、当期純利益1.3億円

着実な増収増益を続けており、2019年7月期に当期純利益で1億円の大台を突破した。今期(2020年7月期)は経常利益2億円目前の予想である。

今期Q1時点では売上高6.5億円、経常利益0.6億円であり通期予想達成に向け順調なスタートを切った。


■財務状況
2019年7月期末時点で資産合計7.5億円に対し純資産合計5.5億円、自己資本比率73%である。

借入金なく現預金4.4億円を有しており、財務状態への懸念事項はない。尚、資産合計7.5億円に対し、流動資産合計7.1億円であり非常に高い流動比率となっている。


■資金使途
IPOにより2.3億円の資金調達を行い下記の使途を予定している。

・人材確保に伴う人件費及び採用に係る諸費用等 1.3億円
・知名度向上及び新規顧客の開拓を容易にするための宣伝広告費等 0.4億円
・業務効率化のための販売管理に関するシステム構築費 0.2億円
・業務エリア拡大のための費用及び運転資金 0.4億円

調達資金の約半数が人材確保のための費用に充当される。


■株主構成
前田社長が筆頭株主であり株式シェア86%を保有。前田社長含め3名の株主構成の中、前田社長が80%以上の株式シェアを有しており、安定的な株主構成である。


■まとめ