6日、富士フイルム株式会社は、ギニア政府から、エボラ出血熱に対する「アビガン錠」の中規模の臨床試験を実施することを検討しており、薬剤の提供について協力の要請があったことを明らかにした。
フランス政府とギニア政府は、エボラ出血熱の感染者であるフランス人女性看護師を治癒した富士フイルム「アヒガン錠」を11月より、ギニアでエボラ出血熱に対する中規模の臨床試験を実施することを検討しており、富士フイルムに薬剤の提供について協力を要請した。今後、富士フイルムは日本政府、フランス政府、ギニア政府と協議しながら協力していく予定である。
「アビガン錠」は、富士フイルムグループの富山化学工業株式会社が開発した抗インフルエンザウイルス薬である。今回、ANSMより富士フイルムに対して、フランス人女性看護師の治療用として、アビガン錠の提供依頼があり、日本政府と協議の上、緊急対応としてこれに応えていた。
日本政府は、感染が広がるエボラ出血熱に対して、日本の企業が開発した治療に効果の見込める薬を提供する準備があることを表明している。また、フランスやドイツのみならず複数の国、機関などから「アビガン錠」の提供要請を受けている富士フイルムは、今後、日本政府と協議しながら、対応を検討していくとしている。
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