昇進や昇給、転職によるキャリアアップを目指して自己投資に努める人は多いのではないでしょうか。自己投資は自分の市場価値を高めることになるため、積極的に行いたいものです。しかし、投資するからにはコストとリターンの関係をしっかりと見極めてから実行することが大切です。

良い自己投資、悪い自己投資の違いとは?

自己投資
(画像=Artur Szczybylo/Shutterstock.com)

良い自己投資とは、お金や時間、努力などの投じたものが、自分の身となり力となって返ってくるもの。つまり自分の市場価値が高まる投資のことです。一方でせっかくお金と時間をかけてもキャリアや収入アップにつながらないなら悪い自己投資となってしまいます。例えば、資格取得で業務に活かしたりキャリアアップにつながったりするなら、それは良い投資といえるでしょう。しかし、資格を取得しても宝の持ち腐れ状態であれば悪い投資になりかねません。

自己投資のコストパフォーマンスを考えよう

良い自己投資を実現するためには目的を明確にしておきましょう。また、「投じたお金と時間に対してどれだけリターンを期待できるか」というコストパフォーマンスも大切です。コストパフォーマンスが高くなるほど効率的に自分の市場価値向上を望めます。例えば、人脈や経験値を高めておくことは大きなコストがかからないコスパの高い投資です。

学生時代や仕事における社内、取引先、また習い事などで築いた人脈や経験が、未来の自分に大きく跳ね返ってくることもあります。しかし、人と人とのつながりには相性や人望も大切です。人によっては同じように行っても努力が報われないこともあるでしょう。そのため、対人関係におけるマネジメントやコミュニケーションのスキルを身につけておくことも大切です。

自己投資の優先順位

自己投資の目的を想定していたつもりでも、やり始めてから「自分が求めていたものとの違う」と感じることもあります。そのため、自己投資をするとき、まずはコストの低いことからはじめ、徐々にステップアップさせてみましょう。

仕事にも役立つといわれているファイナンススキルの例で説明します。いきなり資格の勉強を始めるのではなく、まずは無料の動画を見てみるのもおすすめです。YouTubeや金融機関のサイトなどでも無料の動画がたくさん配信されています。

動画を見て興味を持ち、より一層深く知りたいと考えるならば本を買って読んでみましょう。1冊で1,500~2,000円程度の投資です。他の著者や違う角度の考えを知るために合計2冊買ったとしても投資額は3,000~4,000円程度。本を読んで自分の解釈を確かめたり質問したいと思えてからセミナーに通ったりすればいいのです。

さらに突き進めていきたければ、セミナーの有料会員になって限定情報を得る方法もあります。成功した人たちには読書家が多いといわれますが、コスパ面でも本は特に良い投資先といえるでしょう。投資の目的、モチベーションに合わせて、自分に合った投資の優先順位を考えてみてください。(提供:Wealth Road