個人貿易ならではのメリットとは?
個人貿易はネットを使って、自分の愛着ある商品を海外販売する仕事です。私の場合は、ビンテージカメラを扱っています。要は海外向けネットショップですが、お客様が海外にいる点で、英語を使う最適の機会となります。
仕事のボリュームは自分の判断次第なので、副業から始められます。メールやWeb上での情報発信なので、会話のようにあたふたすることなく、自分のペースで取り組めるメリットもあります。
個人貿易で必要な英語を大別すると、1商品説明と、2お客様対応の2種類です。
商品説明の英語は、自分が好きな商品なので、英語が苦になりません。むしろ「これって英語でなんて言うのかな?」と英語への興味が深まります。
また、商品販売で使う英語は、商品のスペックについては数字、外観は写真で表現するなど、英語以外の伝達方法も多いので、中学レベルの基礎的な英語で、十分にビジネスが成り立つのです。
お客様対応の英語は、取引条件の話題が多く、決まり切ったパターンがあります。例えば、商品への質問や、値引き交渉、発送方法の確認などです。
文脈が限定的なので、英語初心者は、テンプレートを用意しておくと心理的に楽になります。
ただその場合でも、中学レベルの文法を理解しておくことが大事です。場面に合わせてテンプレートをアレンジし、自分なりの表現で、お客様への誠意を伝えることが可能になるからです。
好きな商品を扱うからこそ、英語力もアップする
個人貿易の現場では、しばしば商品への愛情をコンコンと語るお客様がいて、そうした方とプライベートな会話(メール)が弾むこともしばしばです。これはこれで、人生が豊かに感じられる瞬間でもあります。
以前、販売したミノルタのレンズで撮影されたアラスカの動物の写真を、お客様からプレゼントされたことがあります。日本にいながら、好きなものを通じて気持ちが世界に広がります。
このほか、私の場合は、実際に商取引というビジネスの現場で英語を使うようになってから、TOEICに出てくる英語表現なども、ますます勉強したくなるという効果も得られ、点数だけを目的にしない生きた英語学習の機会が得られました。やはり実践の機会があってこそのモチベーションUPであるわけです。