先月下旬から3月決算銘柄の本決算発表がスタートしていますが、それと並行して行われてきたのが12月決算企業の第1四半期決算発表で、それも新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて決算発表を6月に延期した一部企業を除き本日でほぼ終了となりました。そこで今回は5月に入って決算を発表したTOPIX500採用の12月決算銘柄の決算発表をまとめてみました。
そのなかで第1四半期が大幅な営業増益となったのが27日の取引終了後に決算を発表した電通グループ(4324)で営業利益が前期比2.6倍となったことで決算発表翌日に株価が16%余り上げています。また、8日に決算を発表したSUMCO(3436)も第1四半期の営業利益は4割を超える減益となったものの会社計画を上回ったことが好感され決算発表の翌日に株価が6%近く上げています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。
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