新型コロナ危機で自粛生活が長期化する中、メディアやSNS等で「コロナ鬱(うつ)」という言葉を耳にするようになりました。その影響でしょうか、私のFP事務所にもお金に関する様々な相談が寄せられています。特に最近の相談事例で気になるのは「漠然とした不安」を抱いている人が増えていることです。

「漠然とした不安」の最大の問題点は、文字通り「漠然」としていることです。しかしながら「不安の正体」を知ることができれば、具体的な対処法を見出すことも可能です。最近はオンライン相談が多いのですが、実際に相談者と言葉を交わす中で「不安の正体」が浮き彫りとなるケースも珍しくありません。

今回は、そんな観点から「漠然とした不安」に対処する方法を紹介したいと思います。

老後の生活がなんとなく不安…どう対処する?

老後不安,解消
(画像=MaryLong / shutterstock, ZUU online)

私のFP事務所の相談事例では「老後の生活」について漠然とした不安を抱いている人がかなり多いです。背景には「老後生活にどれくらいのお金がかかるか分からない」ことが指摘されます。そのため、本来であれば必要のない保険に加入するといったケースも散見されます。

しかしながら、老後生活を可視化するのはそれほど難しいことではありません。たとえば誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」を確認すると年金の受給額がだいたい分かります(50歳以上は予想受取り額)。一方、支出は総務省の家計調査(2018年)によると高齢者夫婦2人の世帯で持ち家の場合、平均で月24万円かかるとされています。両者を比較することで、老後のおよその収支バランスを把握することが可能です。たとえば前回のコラム『老後不安の「落とし穴」』でも紹介しましたが、夫婦共働きの場合は老後生活をそれほど心配する必要はありません。

ただし、専業主婦や個人事業主・フリーランス等は公的な年金が少なくなるので事前の準備が必要となります。具体的には税制面で優遇されるiDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)を活用したり、個人事業主やフリーランスであれば国民年金基金や小規模企業共済なども利用できます。

老後の収支バランスを把握し、計画的に対処すれば漠然と抱いていた「老後不安」を軽減することができるのです。

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