【目次】
①️Branding EngineerIPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)【6/24更新】
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント 【6/22更新】 ※有料会員限定
- 会社名
- 株式会社 Branding Engineer
- コード
- 7352
- 市場
- マザーズ
- 業種
- サービス業
- 売買単位
- 100株
- 代表者名
- 代表取締役CEO 河端 保志 /1989年生
- 会社住所
- 東京都渋谷区円山町28‐3 いちご渋谷道玄坂ビル5F
- 設立年
- 2013年
- 社員数
- 148人(2020年4月30日現在)
- 事業内容
- 企業に対してエンジニアリソースの提供を行うMidworks事業、メディア事業及びプログラミングスクール運営等
- URL
- https://b-engineer.co.jp/
- 資本金
- 61,098,000円 (2020年6月4日現在)
- 上場時発行済み株数
- 5,133,400株
- 公開株数
- 396,200株
- 連結会社
- なし
- スケジュール
- 仮条件決定:2020/06/18→450~490円に決定
- ブックビルディング期間:2020/06/22 - 06/26
- 公開価格決定:2020/06/29→490円に決定
- 申込期間:2020/06/30 - 07/03
- 上場日:2020/07/07→初値2,920円
- シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
- 主幹事証券:SBI証券 (SBI証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:大和証券
- 引受証券:みずほ証券
- 引受証券:あかつき証券
- 引受証券:エイチ・エス証券
- 引受証券:エース証券
- 引受証券:岡三証券 (岡三証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:極東証券
- 引受証券:東洋証券
- 引受証券:楽天証券 (楽天証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:マネックス証券 (マネックス証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:水戸証券
- 大株主
- 河端保志 37.69%
- 髙原克弥 37.60%
- イーストベンチャーズ2号投資事業有限責任組合 4.52%
- (株)マイナビ 3.49%
- (株)Orchestra Investment 1.86%
- クルーズ(株) 1.75%
- (株)インターワークス 1.75%
- (株)ベクトル 1.51%
- セガサミーホールディングス(株) 0.87%
- YAS(同) 0.69%
- 業績動向(単位:1千円)
売上高 経常利益 当期利益 純資産 - 2017/08 単体実績
975,266 -29,451 -19,203 103,769 - 2018/08 単体実績
2,448,530 101,610 71,228 178,021 - 2019/08 単体実績
2,819,764 143,242 109,822 287,844 - 2020/02 半期単体実績
1,521,237 81,980 54,522 342,367 - ロックアップ情報
- 指定された株主は上場後90日目の2020年10月4日まで、または上場後180日目の2021年1月2日までは普通株式の売却ができず(例外あり)
- 調達額(公開株数×公開価格)
- 1億9413万8000円(396,200株×490円)
- 潜在株数(ストックオプション)
- 710,320株
- ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)
- 株式会社Branding Engineer<7352>はITエンジニア人材の派遣や独立支援、転職などITエンジニア向けに特化した人材サービスなどの提供を行う企業である。
■事業内容詳細
同社は主に下記3事業を手掛けている。
・Midworks事業
・メディア事業
・FCS事業
また「その他事業」として、ITエンジニアに特化した転職支援サービス及びプログラミング教育提供サービスを行っている。
●Midworks事業
Midworks事業では、フリーランスエンジニア、同社の社員エンジニアなどと企業をマッチングさせ、準委任契約に基づき客先にITエンジニアを常駐させるSES事業(※)及び派遣契約に基づく人材派遣事業を行っている。SIer系業務システム開発やWeb系アプリ開発案件が中心である。
また同社ではITエンジニアに特化した独立支援サービスの提供も特徴となっている。ITエンジニアの独立を支援するとともに、同社のITエンジニアのデータベースと開発力不足に悩む企業の求人ニーズをすりあわせ、ITエンジニア及びクライアント企業の双方に有益なマッチングを実現することで、企業の開発リソース不足の解決に貢献している。
※SES(System Engineerring Serviceの略、クライアント先に常駐してソフトウェアやシステムの開発等の業務を請け負うサービス)
●メディア事業
メディア事業では、ITエンジニアに有益な情報発信を行うことに特化したメディア「Mayonez」と、ビジネスパーソンに有益な情報配信を行うことに特化したメディア「Tap-biz」を中心に、多彩なジャンルの複数の情報発信メディアを展開している。
多様な属性のユーザーからの閲覧により、メディアにアドネットワークを通じた広告を配信することで広告収入を得ている。
また情報発信メディア運営のノウハウを活かし、情報発信メディアの運営受託やコンサルティングサービスを行う「SAKAKU」サービスも提供している。
●FCS事業
FCS事業では、主に自社にエンジニア部門がなく自社開発を行うことができない企業に対し、企業ニーズに合わせた受託開発事業及びコンサルティング事業を行っている。
短期間(1カ月から4カ月程度)での納品が可能な受託開発を受注することを基本方針としており、Webサービスやアプリでのサービス展開を行うためのシステム開発案件を多く受注している。
■2019年8月期事業別損益
2019年8月期 売上高28億円、営業利益1.4億円
・Midworks事業 売上高21億円(対前年同期比4.2%増)、セグメント利益1.7億円(同▲16%減)
・メディア事業 売上高3.0億円(同14%増)、セグメント利益1.6億円(同64%増)
・FCS事業 売上高2.3億円(同368%増)、セグメント利益1.4億円(同404%増)
・その他事業 売上高2.0億円(同52%増)、セグメント利益0.4億円(同6.5%増)
Midworks事業が売上規模は最大であるが、2019年8月期は減益である。セグメント利益は各事業が概ね1.5億円前後を計上する状態である。
受託開発などを行うFCS事業が急激に伸びており、売上・利益ともに対前年同期比で300%以上の伸びを見せている。
■業績推移
2017年8月期 売上高9.8億円、経常利益▲0.3億円、当期純利益▲0.2億円
2018年8月期 売上高24億円、経常利益1.0億円、当期純利益0.7億円
2019年8月期 売上高28億円、経常利益1.4億円、当期純利益1.1億円
2020年8月期(予想) 売上高31億円、経常利益1.2億円、当期純利益0.8 億円
2018年8月期に黒字化し、着実な増収を続けている。経常利益は2019年8月期の1.4億円が直近のピークとなる見込みであり、2020年8月期は若干の減益の予想となっている。
2020年8月期Q2は売上高15億円、経常利益0.8億円であり、通期予想達成に向けた進捗は順調である。
■財務状況
2019年8月末時点で資産合計9.0億円、純資産合計2.9億円、自己資本比率32%である。
借入金1.7億円に対し現預金4.7億円を保有しており、財務内容に対し特段の懸念事項はない。尚、資産の部の最大科目は現預金である。また売掛金3.5億円が現預金に次ぐ資産規模となっている。
■資金使途
IPOにより1.2億円の資金調達を行い、下記の使途を予定している。
・本社移転費用 0.5億円
・広告宣伝費 0.2億円
・ITエンジニアの新規採用に係る人材採用費 0.6億円
調達資金は主に本社移転費用並びに人材採用費に充当される。
■株主状況
筆頭株主は河端社長で株式シェア37.69%を有している。第2位株主は高原代表取締役COOであり、株式シェア37.60%である。両者で株式シェアの約75%を有している。
VCのイーストベンチャーズ2号投資事業有限責任組合が第3位株主(株式シェア4.5%)である。また株式会社マイナビ(未上場:株式シェア3.5%)、クルーズ株式会社(2138:同1.8%)、株式会社インターワークス(6032:同1.8%)、株式会社ベクトル(6058:同1.5%)セガサミーHD株式会社(6460:同0.9%)、株式会社クラウドワークス(3900:同0.6%)など多数の事業会社が出資を行っている。
■まとめ