【目次】
①️Sun Asterisk IPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)【7/16更新】
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント 【7/15更新】 ※有料会員限定
- 会社名
- 株式会社Sun Asterisk
- コード
- 4053
- 市場
- マザーズ
- 業種
- 情報・通信業
- 売買単位
- 100株
- 代表者名
- 代表取締役 小林 泰平 /1983年生
- 会社住所
- 東京都千代田区神田紺屋町15番地
- 設立年
- 2013年
- 社員数
- 89人(2020年5月31日現在)
- 事業内容
- 産業のデジタライゼーションを推進するデジタル・クリエイティブス タジオ事業
- URL
- https://sun-asterisk.com/
- 資本金
- 805,500,000円 (2020年6月26日現在)
- 上場時発行済み株数
- 36,210,000株
- 公開株数
- 4,200,000株
- 連結会社
- 2社
- スケジュール
- 仮条件決定:2020/07/13→630~700円に決定
- ブックビルディング期間:2020/07/14 - 07/20
- 公開価格決定:2020/07/21→700円に決定
- 申込期間:2020/07/22 - 07/29
- 上場日:2020/07/31→初値1,209円
- シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
- 主幹事証券:大和証券
- 引受証券:SMBC日興証券 (SMBC日興証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:みずほ証券
- 引受証券:SBI証券 (SBI証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:楽天証券 (楽天証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:マネックス証券 (マネックス証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:東海東京証券
- 引受証券:岡三証券 (岡三証券の詳細記事はこちら)
- 大株主
- 平井誠人 34.37%
- 服部裕輔 19.91%
- 藤本一成 13.05%
- 糸井俊博 8.23%
- 小林泰平 7.70%
- 農林中央金庫 5.55%
- 高倉健一 5.14%
- 石塚保行 1.64%
- Innovation Growth Fund I L.P. 1.64%
- フリースタイル(同) 1.06%
- 業績動向(単位:1千円)
売上高 経常利益 当期利益 純資産 - 2018/02 単体実績
1,933,490 131,155 92,750 133,811 - 2018/12 連結実績
2,218,783 325,938 276,760 626,206 - 2019/12 連結実績
4,529,508 486,189 410,832 2,028,653 - 2020/03 第1四半期連結実績
1,407,343 303,194 268,682 2,781,594 - ロックアップ情報
- 平井誠人、服部裕輔、藤本一成、高倉健一、小林泰平、フリースタイル合同会社、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社は上場後180日目の2021年1月26日までは普通株式の売却ができず(例外あり)
- 調達額(公開株数×公開価格)
- 29億4000万0000円(4,200,000株×700円)
- 潜在株数(ストックオプション)
- 3,740,000株
- ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)
- 株式会社Sun Asterisk<4053>はデジタルを活用した新たな事業創造実現のための、事業アイディアの創出からプロダクトの開発と運用までをワンストップで提供する企業である。
■沿革
同社は平井取締役が2012年7月に設立した株式会社フランジア・ジャパンが前身である。その後、複数回の企業再編を経て、現在の株式会社Sun Asterisk及び子会社であるSun Asterisk Vietnam Co.,Ltd、グルーヴ・ギア株式会社の3社体制となっている。
■事業内容詳細
同社は下記の2つのサービスを展開している。
・クリエイティブ&エンジニアリングサービス
・タレントプラットフォームサービス
●クリエイティブ&エンジニアリングサービスについて
クリエイティブ&エンジニアリングサービスは、デジタルを活用した顧客の新たな事業創造実現のため、事業アイディアの創出からプロダクトの開発と運用までをワンストップで行うサービスである。
ビジネス、デザイン、テクノロジーのプロフェッショナルがチームを組み、ファーストプロダクトのリリースまで同社が担当している。またサービス立ち上げ後のプロダクトの継続的な開発・運用を、ベトナムに拠点を持つ子会社も活用したグローバルITチームを編成して支援する。
最小限の機能でプロダクトをリリースし、ユーザーの反応を見ながら継続的に追加機能の開発を行うことで、クライアントの事業成長を支援している。本対応によりクライアント側で同社の開発事業が継続する間は、サービスの利用が続くストック型の収益モデルが中心となっている。
これまでの開発事例としては下記があげられる。
・株式会社エスエスケイでの野球用スコアブック・データ分析アプリ「Smart League」開発
・株式会社グロービスでの定額動画学習サービスの開発
・株式会社PR TIMESでのタスク・プロジェクト管理ツール「Jooto」開発
●タレントプラットフォームサービスについて
タレントプラットフォームサービスはデジタライゼーションを促進する人材の育成と就職を支援するサービスである。
プログラミングスクール「GEEK JOB」、ベトナムをはじめとしたアジア各国のトップ大学と産学連携して運営する「高度IT人材育成の選抜コース」の運営、日本国内の即戦力人材を発掘する専門チームによるクライアントの採用活動支援を行っている。
■収益モデル及びサービス別売上高
3カ月以上継続する準委任契約であるストック型80%、3カ月未満のフロー型20%であり、安定した収益モデルを実現している。
また月次平均顧客単価は2019年12月期3百万円である。尚、顧客単価は下記のように着実な増加を見せている。
また2019年12月期のサービス別売上高は下記である。
2019年12月期 売上高45億円
・クリエイティブ&エンジニアリング 32億円
・タレントプラットフォーム 14億円
クリエイティブ&エンジニアリングが売上の約7割を占め、30億円以上の売上高となる主力サービスである。
■業績推移
2017年2月期 売上高14億円、経常利益0.1億円、当期純利益0.1億円
2018年12月期 売上高22億円、経常利益3.3億円、当期純利益2.8億円
2019年12月期 売上高45億円、経常利益4.9億円、当期純利益4.1億円
2020年12月期(予想) 売上高51億円、経常利益7.3億円、当期純利益6.4億円
※2018年12月期より連結決算
順調な成長が続いており、2018年12月期より本格的な黒字が計上されている。2019年12月期は経常利益5億円目前の水準となり、今期(2020年12月期)は売上高50億円の大台突破の予想である。
今期はQ1時点で売上高14億円、経常利益3.0億円であり、通期予想達成に向け順調なスタートを切っている。
■財務状況
2019年12月期末時点で資産合計34億円に対し、純資産合計20億円、自己資本比率60%である。
借入金6.1億円に対し現預金24億円を有しており、財務内容に対し特段の懸念事項はない。尚、資産の部における最大科目は現預金となっている。
■資金使途
IPOにより18億円の資金調達を行い、下記使途を予定している。
・ベトナム子会社の事業拡大のためのエンジニア等の人材確保に係る人件費 6.6億円
・事業拡大のためのエンジニア等の人材確保に係る人件費 2.8億円
・タレントプラットフォームサービスにおける求職者獲得のための広告宣伝費 0.9億円
ベトナム子会社の事業拡大に向けた人材投資が最大の資金使途となっている。
■株主状況
同社は平井取締役が設立した株式会社フランジア・ジャパンが前身であり、平井取締役が筆頭株主(株式シェア34%)。また服部取締役が第2位株主(同20%)で、小林社長は第5位株主(同7.7%)となっている。役員関連で60%以上の株式シェアが有されている。
事業会社として加賀電子株式会社(8154:株式シェア0.6%)、ソニーコミュニケーションズ株式会社(同0.6%)が出資している。
VCとしてInnovation Growth Fund Ⅰ L.P.(同1.6%)など3名義が株主参入している。また農林中央金庫が第6位株主(同5.6%)となっている。
■まとめ