2020年7月13日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週9日(木)、ユーロ/米ドルは約1カ月ぶりの高値となる1.1371ドルまで上昇した。その後は、英国とのブレグジット交渉を取りまとめるEUのバルニエ主席交渉官が意見の隔たりを指摘。週末にかけてユーロ/米ドル、英ポンド/米ドルともに反落となっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は16日(木)にECB理事会が開催予定だが、政策変更等は見込まれず無風通過だろう。17日(金)~18日(土)の日程でEU首脳会議が開催予定、再び欧州復興基金についての議論が再開される。この復興基金だが、財政的に余裕ある北部欧州から、財政的に苦しい南欧諸国への事実上の所得移転となることから、オランダ、オーストリア、スウェーデン、デンマークが反対している。復興基金は加盟27か国全ての動意が必要で、今回合意に至る可能性は20%程度とみる。金融市場は議論が難航することは一部織り込んでおり、決裂となっても影響は限定的だろう。ユーロ/米ドル相場の行方を占う観点で、2018年に一時約30年ぶりの水準まで拡大していた米独の2年債金利差はここまで大きく縮小。引き続きユーロ/米ドルの押し目は買い場だろう。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で105.80~107.80円、ユーロ/米ドルで1.1200~1.1450ドル、ユーロ/円で120.00~122.50円を予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。