4連休を控えて様子見の展開 日本電産やオービックなど注目の決算も

木曜日から4連休となり今週の立ち合い日は3日間だ。動きにくく、基本は模様眺めで一進一退の展開だろう。一方、21日に日本電産(6594)、ディスコ(6146)、22日にはオービック(4684)、サイバーエージェント(4751)といった序盤戦で注目銘柄の決算発表がある。いずれも好決算が期待できるだけに連休の谷間の市場は堅調だろう。思い起こせば、昨年のこの時期、第1四半期の決算発表で3四半期連続減益を発表した日本電産の株価は決算発表を受けて上昇した。悪材料出尽くしとの反応だった。おそらく今回の決算発表も同様の展開となるだろう。

ただ米国における感染者の再拡大が尋常ではないペースだ。ロング・ウィークエンド中にどんな事態になるかわからず連休前にポジションを建てる向きは少ないだろう。手仕舞うかヘッジが増加するだろう。相場は崩れはしないが、こうした売りで上値が重くなるだろう。

今週の予想レンジは2万2500円~2万2900円とする。

広木隆 広木 隆(ひろき・たかし)マネックス証券 チーフ・ストラテジスト
上智大学外国語学部卒業。国内銀行系投資顧問。外資系運用会社、ヘッジファンドなど様々な運用機関でファンドマネージャー等を歴任。長期かつ幅広い運用の経験と知識に基づいた多角的な分析に強み。2010年より現職。著書『9割の負け組から脱出する投資の思考法』『ストラテジストにさよならを』『勝てるROE投資術

【関連リンク マネックス証券より】
企業倒産の急増と投資機会
株価上放れの予兆 今はまだ6:4の確信度
ドル円相場の見通し ‐ 長期三角保ち合いを抜けないと方向感は出てこない
日本株は決算発表を受けて上放れる展開を予想 - 今はその助走の段階
米国株と日本株のデカップリング