2020年7月22日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日21日(火)のNY市場ではユーロ/米ドルが過去数日間の1.14ドル台前半でのもみあいを抜けたこともあり、節目の1.1500ドルをあっさり貫通し、1.1540ドルまで上昇。 欧州復興基金の設立合意後のユーロ/米ドルの上昇が注目されているが、ユーロ/米ドル以上に、豪ドル/米ドルが前回高値を抜いて0.7100ドル台まで急騰。 一方米ドル/円だけは下げ渋り。 結果、典型的なドル安、円安相場。 しかし、株に目を向けると追加の米景気対策が今月中にまとまらない可能性が高まったことが懸念され、ナスダックは反落。

現在の為替相場の戦略やスタンス

明日23日(木)から日本勢は連休入り。 流動性が枯渇する中、今週は主要米企業の決算も控えており、週後半は株を中心に乱高下する可能性も高まっているので連休中のポジションに関してはリスク管理を徹底したいところ。 ユーロ/米ドルは1.1500ドルをブレイクし、少しずつ買われすぎゾーンに入りつつあることを懸念している。 米ドル/円はドルが全面安の中でも本邦機関投資家が106円台ミドルでドル買い意欲をみせているようなので下げが加速しない。 ただ、ドルの戻りは限定的。 結果、ドルの押し目では、丁寧に買い戻しながら、徹底的な戻り売りを継続。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。