4月下旬からスタートした3月決算銘柄の本決算発表は新型コロナウイルス感染拡大の影響で発表を延期する企業もみられました。それも先月で終わりとなりましたが、それから1カ月以上経過したこともありアナリストによる見直しも十分に進んだとみられます。そこで今回はTOPIX500採用の3月決算企業で5月11日と12日に決算を発表した銘柄を対象に決算発表後に5社以上が目標株価を引き上げたもの(足元の株価を上回るもののみ対象)をピックアップしてみました。

投資のヒント
(画像=PIXTA)

そのなかでも特に目標株価の引き上げが目立ったのがホンダ(7267)で2020年3月期の営業利益は13%近い減益となったものの決算発表後に10社が目標株価を引き上げています。また、ローム(6963)と太陽誘電(6976)でも8社が目標株価を引き上げたほか、2020年3月期の営業利益が25%の増益となった小野薬品工業(4528)でも7社が決算発表後に目標株価を引き上げています。

決算発表後に5社以上が目標株価を引き上げた3月決算銘柄 決算発表後に5社以上が目標株価を引き上げた3月決算銘柄
(画像=マネックス証券)

もう一つのヒント

●来週前半の決算発表スケジュールは

3月決算銘柄の第1四半期決算発表が今週からスタートしていますが、来週はその決算発表も一段と本格化します。連休明けの27日には日立建機(6305)や日東電工(6988)、三菱自動車工業(7211)などが決算を発表するほか、28日は信越化学工業(4063)やファナック(6954)、日産(7201)、東京エレクトロン(8035)などが決算発表を予定しています。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。

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