先月15日のアークランドサカモト(9842)を皮切りにスタートした小売企業を中心とした2月決算銘柄の第1四半期決算発表も今月中旬にはほぼ終わりとなりましたが、それから2週間近くが経過したことからアナリストによる見直しもある程度進んだとみられます。そこで今回は決算発表後に目標株価の引き上げがみられる2月決算銘柄(足元の株価を上回るもののみ対象)をピックアップしてみました。

投資のヒント
(画像=PIXTA)

そのなかでも目標株価の引き上げが目立つのが安川電機(6506)で、第1四半期の営業利益は前年同期比で2割を超す大幅な減益となったものの市場予想を大きく上回ったこともあって決算発表後に7社が目標株価を引き上げています。また、ニトリホールディングス(9843)とベルシステム24ホールディングス(6183)、イズミ(8273)でも2社が目標株価を引き上げています。

決算発表後に目標株価の引き上げがあった2月決算銘柄
(画像=マネックス証券)

もう一つのヒント

●明日の決算発表スケジュールは

3月決算銘柄の第1四半期決算発表が先週からスタートしていますが、今週はその決算発表も一段と本格化します。こうしたなか明日はエムスリー(2413)や三越伊勢丹ホールディングス(3099)、SCREENホールディングス(7735)、三井住友フィナンシャルホールディングス(8316)などが決算発表を予定しています。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。

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