先月下旬から3月決算企業の第1四半期の決算発表がスタートしています。決算発表がスタートした当初は決算を発表する企業もまだそれほど多くありませんでしたが、それも徐々に増え昨日はTOPIX500採用の銘柄に限っても20社を超える企業が決算を発表しています。そこで今回はTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に8月3日の決算発表を早速まとめてみました。

投資のヒント
(画像=PIXTA)

そのなかで決算発表を受けて株価が大きく上げたのがイビデン(4062)で、第1四半期の営業利益が前年同期比で45%近い大幅な増益となったことで買いを集めました。また、大和工業(5444)も第1四半期の営業利益が小幅ながら増益となったうえ、通期の営業利益の見通しを引き上げたこともあって大きく上昇しています。一方で東ソー(4042)は第1四半期の営業損益が赤字となったことで株価が大きく下げています。

決算集計(8月3日発表分) 決算集計(8月3日発表分)
(画像=マネックス証券)

もう一つのヒント

●明日の決算発表スケジュールは

3月決算銘柄の第1四半期決算発表が先月下旬からスタートしています。その決算発表も先週から徐々に本格化していますが、そうしたなかで今週も多くの企業が決算発表を予定しています。明日は大成建設(1801)やディー・エヌ・エー(2432)、ホンダ(7267)、伊藤忠商事(8001)、日本郵船(9101)などが決算を発表する予定です。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。

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