先月下旬から3月決算企業の第1四半期の決算発表がスタートしています。決算発表がスタートした当初は決算を発表する企業もまだそれほど多くありませんでしたが、それも徐々に増え昨日はTOPIX500採用の銘柄に限っても30社を超える企業が決算を発表しています。そこで今回はTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に8月4日の決算発表を早速まとめてみました。

投資のヒント
(画像=PIXTA)

そのなかで決算発表を受けて株価が大きく上げたのが丸紅(8002)で、第1四半期の純利益は前年同期比で11%近い減益となりましたが市場予想を上回ったことで11%高となっています。また、旭化成(3407)も第1四半期の営業利益が27%余りの減益となったものの市場予想を上回ったことで株価が14%以上上げています。一方で第1四半期の営業損益が赤字となったヤマハ(7951)は株価が大きく下げています。

もう一つのヒント

●明日の決算発表スケジュールは

3月決算銘柄の第1四半期決算発表が先月下旬からスタートしています。その決算発表も先週から本格化していますが、そうしたなかで今週も多くの企業が決算発表を予定しています。明日は取引時間中の13時25分にトヨタ(7203)が決算を発表するほか、鹿島建設(1812)や川崎重工業(7012)、ニコン(7731)、任天堂(7974)、三井不動産(8801)などが決算を発表する予定です。

決算集計(8月4日発表分) 決算集計(8月4日発表分)
(画像=マネックス証券)

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。

【関連リンク マネックス証券より】
1Q邦銀決算:“万年割安”の邦銀株は買いなのか?
日本株は弱気筋のふるい落としの後上放れる展開を予想
金価格の上昇やドル安の背景
反発の持久力がポイント 米失業給付延長法案の早期可決が当面の焦点
バブルの再来?herding(群れ)から離れる戦略も