先月下旬から3月決算企業の第1四半期の決算発表がスタートしています。決算発表がスタートした当初は決算を発表する企業もまだそれほど多くありませんでしたが、それも先週から徐々に増え昨日はTOPIX500採用の銘柄に限っても30社近い企業が決算を発表しています。そこで今回はTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に8月5日の決算発表を早速まとめてみました。

投資のヒント
(画像=PIXTA)

そのなかで決算を受けて株価が急伸したのがディー・エヌ・エー(2432)で、第1四半期の営業利益が前年に比べ5倍以上となり市場予想も大幅に上回ったことで買いを集めました。また、日清食品ホールディングス(2897)も第1四半期の営業利益が前年に比べ2倍となったことで株価が大幅高となっています。一方で第1四半期の営業利益が6割近い減益となり通期の見通しを下方修正したことでアルフレッサホールディングス(2784)は株価が大きく下げています。

決算集計(8月5日発表分) 決算集計(8月5日発表分)
(画像=マネックス証券)

もう一つのヒント

●明日の決算発表スケジュールは

3月決算銘柄の第1四半期決算発表が先月下旬からスタートしています。その決算発表も先週から本格化していますが、そうしたなかで今週も多くの企業が決算発表を予定しています。明日は東レ(3402)や住友金属鉱山(5713)、日本郵政3社、三菱地所(8802)などが決算を発表する予定です。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。

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