先月下旬から3月決算企業の第1四半期の決算発表がスタートしています。決算発表がスタートした当初は決算を発表する企業もまだそれほど多くありませんでしたが、それも先々週から徐々に増え先週末はTOPIX500採用の銘柄に限っても50社を超える企業が決算を発表しています。そこで今回はTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に8月7日の決算発表を早速まとめてみました。
そのなかでも決算を受けて株価の上昇が目立ったのが三井金属鉱業(5706)で、第1四半期の営業損益は赤字となったものの市場予想ほど赤字額が膨らまなかったことに加えて、上期の見通しを上方修正したこともあって買いを集めました。また、第1四半期の営業利益が二桁の増益となった三菱地所(8802)も株価が大きく上げています。一方で太陽誘電(6976)は3割近い減益の営業利益の通期見通しを発表したことで株価が大きく下げています。
もう一つのヒント
●明日の決算発表スケジュールは
先月下旬からスタートした3月決算銘柄の第1四半期決算発表も終盤となりました。したがって決算を発表する企業も今週は随分と少なくなります。しかし、明日も明治ホールディングス(2269)やJFEホールディングス(5411)、第一生命ホールディングス(8750)、セコム(9735)などが決算を発表する予定です。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。
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