2020年8月21日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日20日(木)の米国市場では、大型ハイテク株中心に買いが入りナスダック100は最高値を更新。ナスダック総合も1.1%上昇し、1万1264ドルでクローズ。ワープスピード作戦により、コロナワクチン開発に対する期待感があるうちは、米国株の堅調さは変わらないまま。マーケットにはワープスピード作戦のようなポジティブな材料だけではなく、スティーブ・バノン氏が逮捕されたとか、安倍首相が近々辞任するなどといったネガティブな面も多数報道されている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

スティーブ・バノン氏の逮捕は彼が政権から離れたのがかなり前の話になるため、トランプ政権の痛手になるともマーケットにネガティブになるとも考えていない。安倍首相の辞任の話題は昨日20日(木)、台湾のメディアで報道されているようで、海外勢は円コールなどのオプションを物色していた模様(=円callは米ドル/円の下落を予測したもの)。一方でミネソタ州(民主党の州)の世論調査でなぜかトランプ氏がバイデン氏と並んだ模様。大統領選は、メディアが報道しているのとは相違し、大接戦を繰り広げているようだ。コロナワクチン開発に対する期待感を背景とした米国株の堅調さが変わらない中、戦略としては豪ドル/米ドルの押し目買い継続で臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。