(画像=ZUU online編集部)
【目次】
①️I-neIPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説（執筆＝株価プレス管理人）【9/14更新】
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント 【9/8更新】 ※有料会員限定
- 会社名
- 株式会社Ｉ－ｎｅ
- コード
- 4933
- 市場
- マザーズ
- 業種
- 化学
- 売買単位
- 100株
- 代表者名
- 代表取締役社長 大西 洋平 ／1982年生
- 会社住所
- 大阪府大阪市北区中之島六丁目1番21号
- 設立年
- 2007年
- 社員数
- 256人（2020年7月31日現在）
- 事業内容
- ヘアケア製品、美容家電、化粧品及び健康食品関連のファブレスメーカー
- URL
- https://i-ne.co.jp/
- 資本金
- 475,000,000円 (2020年8月20日現在)
- 上場時発行済み株数
- 8,313,600株
- 公開株数
- 2,142,000株
- 連結会社
- 3社
- スケジュール
- 仮条件決定：2020/09/07→2,580～2,890円に決定
- ブックビルディング期間：2020/09/08 - 09/14
- 公開価格決定：2020/09/15→2,890円に決定
- 申込期間：2020/09/16 - 09/23
- 上場日：2020/09/25→初値3,250円
- シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
- 主幹事証券：SMBC日興証券
(SMBC日興証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券：SBI証券
(SBI証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券：みずほ証券
- 引受証券：大和証券
- 引受証券：
楽天証券 (楽天証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券：三菱UFJモルガン・スタンレー証券
- 引受証券：
マネックス証券 (マネックス証券の詳細記事はこちら)
- 大株主
- YBO(株) 52.82%
- 大西洋平 41.02%
- SMBC事業開発３号投資事業有限責任組合 1.27%
- 伊藤翔哉 1.00%
- 今井新 1.00%
- 杉元将二 1.00%
- 藤岡礼記 1.00%
- 橋本恒平 0.36%
- 門河充 0.07%
- 小松悠 玉井千恵美 0.07%
- 業績動向（単位：１千円）
売上高 経常利益 当期利益 純資産 - 2017/12 単体実績
20,647,000 -24,000 -43,000 1,252,000 - 2018/12 連結実績
20,571,000 273,000 162,000 1,305,000 - 2019/12 連結実績
21,206,000 649,000 464,000 1,775,000 - 2020/06 第2四半期連結実績
10,527,000 369,000 251,000 1,644,000 - ロックアップ情報
- 大西洋平、YBO株式会社、伊藤翔哉、今井新、杉元将二、藤岡礼記、橋本恒平は、上場後180日目の2021年3月23日までは普通株式の売却ができず（例外あり）
- 調達額（公開株数×公開価格）
- 61億9038万0000円（2,142,000株×2,890円）
- 潜在株数（ストックオプション）
- 433,060株
- ビジネスモデル解説（執筆＝株価プレス管理人）
- 株式会社I-ne＜4933＞はヘアケア製品、美容家電、化粧品及び健康食品などの開発及び販売を手掛ける、大阪に本社を置く企業である。
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)
■同社製品ブランドについて
同社は下記の製品ブランドを手掛けている。
・ボタニスト（シャンプー・トリートメントブランド）
・サロニア（美容家電ブランド）
・その他
●ボタニストについて
ボタニストは植物由来の成分と研究に基づく洗練された使用感にこだわった、植物を生活に取り入れた「ボタニカル」をテーマにしたシャンプー・トリートメントブランドである。
2015年からシャンプー・トリートメントの販売を開始しており、2016年はヘアミルクやヘアオイルなどのインバスアイテム、また2017年はボディソープも発売した。これまで商品ラインナップを拡張して展開している。
2019年12月期の売上高構成比55%の同社製品の主力ブランドである。
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)
●サロニア
サロニアは「BEAUTY is simple 続けられるキレイを。」をコンセプトとした美容家電ブランドである。2012年のブランド誕生以降、こだわりのデザイン、品質及びコストパフォーマンスで市場を開拓している。
2019年12月期の売上高構成比26%であり、「ボタニスト」に次ぐ製品ブランドである、また2019年度ヘアアイロンカテゴリー第1位（2019年1~12月における全国有力家電量販店の販売実績集計/GfK Japan調べ。販売数量ベース）の製品ブランドとなっている。
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)
●その他
その他として「スキンビル」（スキンケアブランド）、カロミー（ニコチンゼロの次世代型タバコ）、カロミー（アイライナー）、チルアウト（リラクゼーションドリンク）、「ドロアス」（シャンプー・トリートメント）などの製品ブランドも有している。
■同社の特徴
同社は「ビューティーテックカンパニー」として、AIを活用した商品開発、D2Cビジネスモデル及びインターネットマーケティングノウハウやイーコマースを中心としたオンライン及びオフラインでの販売実績を基に更なる成長を目指している。
同社が開発したAIインサイトスコープシステム「KIYOKO」の活用により、消費者のトレンドに先行したブランド開発・迅速なスピードでのブランド市場展開を図ることで、消費者ニーズにスピーディーに応えることで、更なる成長が可能と同社は考えている。
■2019年12月期主力取引先
2019年12月期 売上高212億円
・株式会社ファッションあらた 49億円（割合23%）
・株式会社大木 28億円（同13%）
・株式会社Polite 19億円（同9.1%）
化粧品などの卸を手掛ける株式会社ファッションあらた、株式会社大木が主力取引先である。取引先の上位3社で2019年12月期売上高の約45%を占めている。
2020年12月期Q2時点では、株式会社ファッションあらたの割合が28%まで増加している。
また2019年12月期の売上高の内訳は国内事業201億円、海外事業11億円であり、国内事業中心の事業展開である。
■業績推移
2017年12月期 売上高206億円、経常利益▲0.2億円、当期純利益▲0.4億円
2018年12月期 売上高206億円、経常利益2.7億円、当期純利益1.6億円
2019年12月期 売上高212億円、経常利益6.5億円、当期純利益4.6億円
2020年12月期（予想） 売上高232億円、経常利益13億円、当期純利益9.0億円
※2018年12月期より連結決算
2018年12月期に黒字化しており、2019年12月期も黒字を維持し増益を果たした。
2020年12月期も増収増益を予想しており、経常利益10億円の大台到達を目指している。Q2時点で売上高105億円、経常利益3.7億円となっている。
■財務状況
2019年12月期末時点で資産合計94億円に対し、純資産合計18億円、自己資本比率19%である。借入金40億円に対し、現預金23億円となっている。
資産合計のうち主要科目は売掛金31億円、商品25億円、現預金23億円である。
キャッシュ・フロー計算書において営業活動によるキャッシュ・フローが2018年12月期▲2.6億円、2019年12月期▲8.5億円とマイナスでの推移が継続している。2018年12月期はたな卸資産の増加（▲13億円）、仕入債務の減少（▲2.8億円）、2019年12月期は売上債権の増加（▲7.3億円）、仕入債務の減少（▲11億円）が営業活動によるキャッシュ・フローのマイナスの背景である。ただし2020年12月期Q2時点では営業活動によるキャッシュ・フローは+3.4億円とプラスに転じている。
■資金使途
IPOにより51億円の資金調達を行う予定である。調達金額のうち38億円を、国内と海外におけるブランドの認知度向上及び価値向上のための広告宣伝活動や販売促進活動に充当する。
■株主構成
筆頭株主（株式シェア53%）のYBO株式会社は大西社長の資産管理会社である。大西社長は第2位株主（同42%）でもあり、大西社長の関係先で90%以上の株式が所有されており、安定的な株主構成である。
第3位株主に投資ファンドのSMBC事業開発3号投資事業有限責任組合（同1.3%）が参入しているが、潜在株式での所有となっている。
■まとめ
