2020年9月18日8時時点に西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日17日(木)の米国株は軟調な展開。ハイテク株の下落が目立ち、ナスダックは1.3%下落。今週、FOMCが「2023年までゼロ金利維持」と発表した後、軟調な展開。「英中銀はマイナス金利の実施方法を巡り規制当局と調整する方針」との報道がきっかけで、英ポンド/米ドルは一時急落。しかし欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長が、EUと英国の通商合意が成立可能だと「今も確信している」と述べた(出所:フィナンシャルタイムズ)との報道を受け、ポンドは下げを解消し反発。連れて、ユーロ/米ドルも反発した。欧州市場で1.1738ドルまで下落したユーロ/米ドルが18日本日(金)午前8時過ぎ時点で1.1850ドルまで反発。ユーロ/円も124.10円に反発。NY市場後場のドル安の動きの中、米ドル/円は上値の重い展開が続き、104.70円で推移。英ポンド/円を筆頭に、クロス円が乱高下する中、米ドル/円はじわじわと上値が重い展開。

現在の為替相場の戦略やスタンス

過去3年間にわたり米ドル/円の104.00円が極めて重要なサポートレベル。今年2020年の3月のようにいったん104.00円を割り込むと急落するが、それほど時間を置かず、再び104円台を回復し、急反発という流れを繰り返している。この週末、日本勢は4連休。流動性が薄い中で海外勢がどこまで米ドル/円の下値を攻められるかがポイント。米ドル/円の戻り売りで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。