目標を達成することは、人生の満足度向上につながる
ではなぜ目標を達成する人には、人生に満足している人が多かったり、年収や社会的地位の高い方が多いのでしょうか。それは一つ一つの目標の達成が自己肯定感や自己効力感を高め、それがさらなる高い目標達成の原動力となる、正のサイクルがうまく回っているからではないかと考えます。
自己肯定感とはその言葉の通り、自分のあり方や価値、存在を肯定的に、積極的に捉えることのできる感情を意味します。また自己効力感とは何らかの課題に取り組むとき、たとえ困難な状況に陥ったとしても自分の可能性を信じ「自分はできる」という確信が持てることを意味します。
自己肯定感や自己効力感は、目標達成に向けた行動を支える精神的な土台となります。目標を立てて、それを達成していく過程で仮に困難なことがあったとしても、「自分はやり遂げることができる」という自分に対する信頼を持つことができれば、頑張り続けることができ、目標達成の確率をより高めることができます。
そして目標が達成されると、その満足感が自己肯定感や自己効力感をさらに高めるという、正のサイクルが生みだされます。そして自己肯定感や自己効力感が強い人は、急な社会変化の時期においてもポジティブに行動していくことができます。
「目標設定→目標達成」の積み重ねはこのように、人生の成功や自分自身に対する満足度を生み出す原動力となります。目標達成の手法について学ぶことは、単なる目の前の目標の達成にとどまらず、その先にある私たちの人生の幸せにもつながるのです。
長田英知(ながた・ひでとも)
Airbnb Japan株式会社執行役員。東京大学法学部卒業後、国内最大手の生命保険会社を経て、埼玉県本庄市の市議会議員に全国最年少当選(当時)。その後、IBMビジネスコンサルティングサービス株式会社、PwCアドバイザリー合同会社等で戦略コンサルタントとして、スマートシティやIoT分野における政府・民間企業の戦略立案に携わる。2016年、Airbnb Japan株式会社に入社、2017年より現職。そのほかの外部役職として、2018年よりグッドデザイン賞審査委員、2019年より京都芸術大学客員教授を務める。著書に『プロフェッショナル・ミーティング』『いまこそ知りたいシェアリングエコノミー』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)がある。(『THE21オンライン』2020年07月24日 公開)
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