2020年9月28日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

月初から先週末までの主要通貨の対ドルでの騰落を計測すると、下落上位から豪ドル(-4.78%)、英ポンド(-4.7%)、NZドル(-2.86%)となり、一方で上昇は円(+0.32%)のみだった。米国では、ナスダックが9月2日の史上最高値から、3営業日で10%を超える下落と史上最速で調整局面入りとなった。為替市場ではリスク回避の動きから、ドルと円が同時に買われ、クロス円の下落が顕著となっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は、月末月初をむかえることからイベントは盛り沢山、明日29日(火)には、米大統領候補の第1回テレビ討論会が開催予定。ここまでバイデン候補に劣勢のトランプ現大統領がどう論戦を切り抜けるのか注目。10月1日(木)には9月の米ISM製造業景気指数、2日(金)には9月の米雇用統計の発表が控えている。経済活動の再開から、米国の経済指標は大きく持ち直してきたが、足元の傾向は市場予想を下回るものが目立ち始めた。こうした動向は、米国株がピークアウトする前に現れており、経済指標の改善も一服だろう。ここまで目立つクロス円の下落、引き続き戻りは売りとみる。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で104.50~106.20円、ユーロ/円で121.00~123.50円、豪ドル/円で73.00~75.00円を予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。