2020年9月30日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

本日30日(水)午前11時時点で、日本時間午前10時開始の米大統領選テレビ討論会が継続中のため、マーケットはその結果待ちになっている。この米大統領選テレビ討論会は全3回。その第1回が本日30日(水)の日本時間10時開始。今回のモデレータはフォックスニュースのクリス・ウォレス。今回はフォックスニュースのモデレーターなので、トランプ米大統領も力を入れてくるだろう。討論内容は、最高裁人事、そしてトランプ米大統領の納税を巡る疑惑に関してだろうか。この1回の討論会で、為替の方向性が決まることはないと思われるが、初めての討論会なので、マーケットの注目を集めている。ただ、どういう結果になろうが、米3大ネットワークとCNNは「バイデン氏のロジックは素晴らしかったという論調」で記事が出ると思われることから、この後の報道はあまり注目されないだろう。重要な点は、米国民の浮動票がどのような印象を持つかだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ここまで、この討論会を控えていたこと、そして本邦の半期末を迎えていたことで、今週、クロス円の買い戻しが目立ったが、本日30日(水)、注目の米大統領選テレビ討論会が終わること、そして明日10月1日(木)から新しい期が始まることで流れが変わることがあるため、要注意。ユーロ/米ドルはECBが、そして豪ドル/米ドルはRBAの副総裁が通貨高に対して牽制コメントを行っているため、戻りは限定的だと想定している。戦略としては、豪ドル/米ドルの戻り売りで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。