2020年10月1日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日9月30日(水)の米ドル/円は105.40~105.80円前後のレンジで推移し、終値ベースでは約0.2%下落した。四半期末に絡む需給のブレなどによる値動きが中心だったと見られ、米国株が値上がりし、米長期金利も上昇したにもかかわらず小幅安で取引を終えた。米大統領候補者のテレビ討論会や、米政権と民主党指導部による新型コロナ対応の追加経済対策を巡る協議などが行われたが、いずれも米ドル/円の決め手にはならなかった。
現在の為替相場の戦略やスタンス
市場の「期末モード」は昨日9月30日(水)で終了。本日1日(木)から10月に入るが、市場の関心は明日2日(金)の米9月雇用統計に向かっている。このため、米ドル/円は本日1日(木)も105円台半ばを中心にもみ合う展開が続きそうだ。なお、米9月雇用統計の前哨戦に位置付けられる米9月ADP全国雇用者数が昨日9月30日(水)に発表され、結果は74万9000人増と市場予想(64万9000人増)を上回った。本日1日(木)は米新規失業保険申請件数と米9月ISM製造業景況指数の発表が予定されている。その他、引き続き、米国の追加経済対策を巡る協議の行方にも注目したい。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。