2020年11月11日12時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日10日(火)の米株は引き続き、ハイテク株に利益確定売りが続き、ナスダックは1.4%下落。そしてNYダウは0.9%上昇。つまり、グロース株からバリュー株への資金の移動は続いている状況だ。トレーダーにとって米ドル/円のトレードをを困惑させているのが、先週の「株高、円高」の動き。これは一時的だと思っていたが、先週までは事実として株が急騰しているわりには米ドル/円が103円台前半まで急落。 そのため、先週のマーケットでは、「株高、円安」の時代はもう終わったと言われていた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ところが今週に入ってファイザーのワクチン報道をきっかけとした急速な「株高、円安」になると、もう先週までの「株高、円高」のことは話題にならない状況だ。そしてもうひとつ、ドル円のトレードを難しくしているのが、米10年債の利回りが一時0.9725%まで急騰している事。 この米金利の急騰が米ドル/円を底堅くしている。結果、短期のトレードとしては、日経平均が25,000円台を維持している限り、リスクオンを背景に豪ドル/円などのクロス円を押し目買い。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。