2020年11月13日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日12日(木)の米国株は反落。株下落のきっかけは民主党政権の大規模なロックダウンを警戒したという報道が目立つ。バイデン政権のアドバイザリーが、全国的なシャットダウンを4~6週で計画しているという報道がきっかけのよう。民主党はコロナ対策で大規模なロックダウンを考えているといわれていたので、それが今更話題になって株が落ちるのも妙な話だが、このところのマーケットは、相場のテーマがころころ変わるので要注意。

現在の為替相場の戦略やスタンス

一時テーマになった「株高、円高」だが、それが話題になったのは先週のみ。今週、ワクチン報道で「株高、円安」になるとそれ以降誰も「株高、円高」のことには触れなくなった。株にとって一番いいピースというのも、最初はトランプ勝利だったものがトリプルブルーに変わり、それが最終的には「上院が共和党のねじれ」が一番いいということに変貌。この文脈では、どんな材料でも株高で説明がついてしまうためだ。こうしたヘッドラインにまともについていこうとするとトレードのリズムがおかしくなるので注意したい。今週前半の「バイデン大統領誕生」と「ワクチン開発の進展」という好材料をマーケットが織り込んでしまったので株の調整に警戒。戦略的には米ドル/円の戻り売りで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。