2020年11月16日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、上昇上位からNZドル(+1.11%)、ポンド(+0.32%)、豪ドル(+0.14%)と続いた。ポンドを除けば、リスク通貨であるオセアニア通貨が上位を独占したことになる。早期のワクチン期待から、日経平均株価はバブル崩壊後の最高値まで上昇、グローバルで株価が騰勢を強めている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は、明日17日(火)日本時間早朝の午前4時00分から、クラリダFRB副議長がオンライン形式の講演にのぞむ。タイトルはすばり"US Monetary Policy"(米国の金融政策)であり、おそらく今後の金融政策の行方について何らかのヒントが得られるかもしれない。クラリダ氏はFRBのなかでも「ハト派」の筆頭で、これまでもハト派発言から、米金利低下やドル安を招いたこともあり注目している。米大統領選では開票結果が出そろい、トランプ米大統領は敗北を認めないものの、バイデン前副大統領の勝利がほぼ確実となった。不透明感の後退から、待機資金が一気に株式市場に集まり、市場が沸く。年末に向け、株価の下値が限定的だとすると、オセアニア通貨の押し目は引き続き買いだろう。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で103.50~105.50円、豪ドル/米ドルで0.7200~0.7400ドル、NZドル/米ドルで0.6780~0.6980ドルを予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。