2020年11月17日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円の日足チャートを見ると、一目均衡表の雲が垂れ込めており、上値を重くしている。よって、戻りは相当鈍いだろう。各移動平均線を見ても、21日、90日、200日線と、全て下を向いている。また90日移動平均線がきれいに上ヒゲを止めていおり、これらを総括するとトレンドは明らかに下だ。先日、ファイザー製薬のコロナワクチンが90%の有効性というニュースで米ドル/円が高騰したが、本日17日(火)朝、アメリカの製薬企業モデルナが、94.5%の有効性を発表した。しかしながら、今回は2度目ということもあり、マーケットの反応は鈍かった。またそれに加え、モデルナは2010年9月設立の会社でまだ歴史も浅く、さらに1つも医薬品を生産していないとのことで、胡散臭さを感じているマーケット関係者も多いようだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは103.50~105.50円。104円台を中心に揉み合いを想定。戦略的には104円台後半で売り、前半で買い戻しの戻り売り先行スタンスで臨みたい。また対ドルで見てユーロが堅調なことからも、流れはドル売り地合いが続いていると言える。ここは利食い千人力だろう。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。