2020年12月1日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円は現在揉み合いだが、輸出企業が105.50円や106.00円でドルを売れずに崩れてきて下がってきているのが現状。105円がキャップとなり、輸出企業が諦めて104円台まで売り値を下げている感じがする。チャート上も全体的に上値が重く見えるため、レンジ切り下がりだと考えている。直近安値は103.18円付近と前回は103円を割れなかったため、103.00円自体は堅いのかもしれないが、今回103.50円を割った場合、年金やGPIFが再び103円割れを止めるかはわからない。そういった意味では下のリスクの方が大きいように思える。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは102.50~104.75円。103円ミドルを切ると102.50円までが早そうだというイメージがあるため、普通であれば、103.50~105.00円などの予想レンジにするのだろうが、102円ミドルまで想定レンジを広げた。予想レンジの上側も105.50円などに設定すれば間違いないのだろうが、あまりそこまで上昇する感じもしないため、既に近いところにはなるが104.75円で行きたい。戦略的には戻り売りで入って103円台前半で買い戻し。また103円を割れていったときには急落リスクを想定しておいた方がよさそうだ。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。