2020年12月15日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円の今週のイメージは「諦めの境地」だ。クリスマス明けまで小動きの展開が予想される。昨日14日(月)に、103.50円を下攻めしたが失敗に終わり、上は上で、104.50円アッパーも重そうだ。よって今週、あまり動く感じはしない。そしてそのままクリスマスに突入してしまいそうだ。コロナワクチンが出来たとはいえ、海外でのコロナ死亡者はとてつもない数となっており、今後の経済活動がマイナスになるという気がしている。そのため、ドルも積極的に買えず、ブレグジット絡みがあるためポンドも買えずという状況。ユーロはユーロで、とりあえずドル売りにはなってはいるが、買って行くのも慎重にしたい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル予想レンジは103.15~104.75円。21日、90日、200日の各種移動平均線も一目均衡表の雲もローソク足の上に位置しており、上がりそうな感じがしない。戦略的には売り先行で。具体的には104.50~104.75円ゾーンを売りから入って103円ミドル手前で1/3ほど買い戻し、103.25~103.35円にかけて下がる局面でなるべく引き付けて利食いたい。そんなイメージで考えている。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。