2021年1月7日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日6日(水)の米ドル/円は、約10カ月ぶり安値から反発したものの伸び悩む展開となった。朝方には102.59円前後まで下落したが、米ジョージア州上院決選投票で民主党が勝利する見込みとなり、米長期金利が上昇すると103.45円前後まで反発。ホワイトハウス・上院・下院をいずれも民主党が支配する「オール・ブルー」の公算が高まった事で、米国の財政支出が拡大するとの見通しが強まった。ただ、「オール・ブルー」による議会の「ねじれ」解消を好感する形で米国株が上昇するとリスクオンのドル売りに傾き、一時103円台を割り込んだ。「オール・ブルー」は大企業への増税や規制強化などの面で米株式市場にとってマイナス材料との見方もできるが、足元では追加財政支出が早期に実現するとの期待感が上回っているようだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

当面、米国株の上昇基調が崩れないとすれば、ドルの下落基調にも大きな変化はないと考えられる。米ドル/円はじり安の流れが続くと見ており、底入れ感が広がるのはもう少し先になりそうだ。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。