2021年1月12日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
米国がバイデン米大統領、上院、下院と、全て民主党になり、大規模な財政出動が可能となった。そうなると、皆が米国債の大量発行をイメージする。そして、債券価格は下落し、長期金利が上昇する流れになるため、それが現状のドル買いに結びついている。よってこの米国債上昇の流れは、すぐには終わらないだろう。そのことを考えると、マーケットがショートに傾いた後だけに、ショートカバーが長引くのではないかというイメージを抱いてしまう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週は揉み合いつつ、目先の上値を確認する週となりそうだ。今週の米ドル/円予想レンジは103.20~104.85円。昨日11日(月)もそうだったが、さほどブルなわけではないにも関わらず、売っても落ちないだけにやるとしたら押し目買いから入って跳ねたところで利食うような買い回転をイメージしている。ただしどこかで本格的に売り直す場を探りたく、それが105円近辺なのか105円を超えるのかを確かめたい。
小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。