2021年1月19日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

今週の米ドル/円は、103.50円もしくは104.50円のどちらを潰しに行くかだ。現在はどちらなのかはっきりしないところだが、マーケットとしては下方向を狙いたがっている人が多そうな気がする。大きくドルを買う材料がない中で、実需の売りも切り下がってきており、そういった意味では上値が重そうだ。機関投資家の買いは米ドル/円が下がれば出てくる可能性はあるが、上値を追いかけて買ってくることはおそらくないと思うので押し上げにはならないだろう。現在の米債の利回りを見ると上がって来てはいるが、とはいえ、以前と比べると魅力的と言えるレベルでもない。よって為替リスクを背負って外債に投資するにはまだまだ厳しいレベル。その辺りを考えると米ドル/円の下値がものすごく堅いとは思い込まないほうがよさそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは102.85~104.65円。戦略としては出来る限り104円台ミドルに引き付けてショートを振って、103.50円が潰れることが大前提だが、そうなれば102円後半から103円前半でショートを利食うような売り回転で臨みたい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。