2021年2月2日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週、米ドル/円はチャートを見ると方向的に上に行きたそうに見えると言ったが、やはりその通りになってきた。そして、今週は上値を確認する週となりそうだ。米ドル/円日足チャートを見ると、200日移動平均線が105.62円付近にあるが、21日移動平均線で下値を止められ、先週1月29日(金)には、90日移動平均線や一目均衡表の雲を上に抜けた。その後、昨日2月1日(月)も続伸で105.04円付近まで上がっている。こうなってくると104.00~104.30円付近がかなり堅くなってくる気がする。チャートを見ている人間はこの流れを見るとみんなブル転はするだろう。しかしまだショートの105円ストップなどはあると思うが、ただこれを引っかけて跳ねたところ、105.50円などを超えたら今度は本邦輸出企業の売りが出てくるだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは103.65~105.65円。103円台、104円台のロングのストップとして105円ちょうど付近や105円台前半に置いているものがまだあると思うので、105円に乗っていけばショートは減っていくだろう。しかしながら、にわかブルになって高いところでロングを取りすぎると反落してしまう可能性があるので注意したい。方向的には押し目買いで回して、上値が105円ミドル手前で重くなるのかどうかを確認しつつ、どこかでショートに変えるタイミングを計りたい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。