2021年2月8日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週5日(金)発表の米国1月の雇用統計は、市場予想を下回ったことで米ドル/円は週高値105.77円よりやや反落となったが、依然105円台を維持している。年初よりドルが堅調推移する背景だが、やはりCFTC(シカゴ通貨先物市場)などをみても依然ドルショートであり、米金利の上昇から、売り方が買い戻しを迫られている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週、市場予想を下回った雇用統計にもかかわらず、米10年債金利は一時1.18%台に上昇、1月中旬の水準を超えてきた。今週は、11日(木)日本時間早朝午前4時より、FRBパウエル議長がNY経済クラブで雇用関連の講演にのぞむ。完全雇用に向け、現在の金融緩和を忍耐強く継続すると表明することだろう。ただ、この先の米景気の回復を見込み、金利は低下局面にはなく金利の低下余地は限定的だろう。米ドル/円も引き続き下落余地は乏しく、押し目は買いとみておきたい。今週は、11日(木)が日本では建国記念日で休場、中国市場は春節(旧正月)で11日(木)~17日(水)が休場、18日(木)が取引再開となる。よって東京時間などは、週の後半にかけてやや動意が乏しくなるとみている。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で104.80~106.40円、ユーロ/米ドルで1.1950~1.2150ドル、ユーロ/円で126.00~128.00円を予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。