2021年3月4日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。 (提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日3日(水)の米ドル/円は107.15円前後まで上昇して昨年7月23日以来の高値を付けた。 日足は、前日2日(火)の「上ヒゲ小陰線」を打ち消す格好の陽線引けとなり、一段高が期待 できるチャートフェースとなっている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米10年債利回りは節目の1.50%に再び接近しており、長期金利の上昇基調が続けば米ドル /円も107円台半ばへの続伸が視野に入りそうだ。ただ、パウエルFRB議長が本日4日(木)の 講演で金利上昇に懸念を示さないか警戒が必要だろう。パウエルFRB議長は先月2月23日の 議会証言で長期金利の上昇を「景気回復期待の表れ」として静観する考えを示した。しかし その後、米10年債利回りが1.50%を超えて急伸し、米国株が急落するなど市場が不安定化 した経緯がある。仮に、パウエルFRB議長が長期金利上昇のけん制にスタンス修正を図る ようならドルは下落する事になるだろう。3月16日(火)~17日(水)の米連邦公開市場委員 会(FOMC)のブラックアウト期間入り直前の発言となるだけに、パウエルFRB議長の講演に 注目したい。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。