2021年3月23日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。 (提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
今週はイメージ的には、米ドル/円の上値が重くなってくる流れだろう。日足チャートをみても、ラウンドトップを形成しており、連日上ヒゲをつけたまま、109.37円付近の直近高値を突破できていない。現在最も大事なポイントは108.23円付近。これが切れて107.70円も切れたら、下押しが結構深くなるかもしれない。値動きは全体的に米国の長期金利の動向次第のところはあるが、米ドル/円の日足チャートの21日移動平均線がかなりのスピードで上昇してきており、現在107.92円付近にある。なおかつ上昇トレンドチャネルの上昇ラインが108円割れ辺りに来ているため、この付近はWサポートになっている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは107.00~109.85円。上値が109.50円を突破した場合、損切りが出てくると思うので、109.85円付近までを視野に入れている。戦略的には109.50円を超えたら損切りをするつもりで109.00~109.30円で引きつけて戻り売り。ポイントである108.23円を攻めたときに割れなければショートは全部取りやめ。もし割れたら、半分くらい残して107.70~107.80円ゾーンを待ってみたい。また107.50円を割ったら107.00円付近まで下落の可能性はあるが、その辺りでは押しを買ってみようかと思っている。
小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。