2021年3月25日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

本日25日(木)の米ドル/円は昨日24日(水)に続き108.90円台まで上昇したものの、109円台の回復に手間取っている。109.00円から109.30円台にかけては個人投資家の戻り売りのオーダーが並んでおり、これは本邦輸出企業なども同じ状況のようだ。3月末まで残り1週間を切り、市場の動意が薄れつつある事を考えると、これらの売りオーダーをこなして上値を伸ばす展開にはなりにくいだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米大手金融機関によると、第1四半期末にあたる3月末に向けて大規模な米国株売り・米国債買いのフローが出る可能性があるとの事だ。昨今の株高・債券安によって800億ドル超のリバランス(投資資金再分配)が生じると試算している。米国株売りはリスク回避の円買いとともにドル買いにも繋がりやすい一方で、債券高(金利低下)はドル売り・円買いを促しやすい。米ドル/円にとっては小幅ながらも下落要因となるだろう。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。