2021年4月1日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日3月31日(水)の米ドル/円は110円台後半へと続伸。東京市場では、期末の駆け込み的なドル需要などもあって約1年ぶりに110.96円前後まで上昇した。その後の海外市場ではやや伸び悩んだものの、110.70円台で3月の取引を終えている。4月入り初日の本日1日(木)も111円台の回復を視野に入れた相場展開となりそうだ。新型コロナワクチンの接種が急ピッチで進む米国の景気回復期待は他の国より遥かに高い。

現在の為替相場の戦略やスタンス

昨日3月31日(水)に発表された米3月ADP全国雇用者数は51.7万人増となり、2月の17.6万人増から増加幅はほぼ3倍に拡大した。明日2日(金)の米3月非農業部門雇用者数も65.0万人の増加(2月37.9万人増)が見込まれている。米景気回復期待に根差したドル買いが強まりやすい地合いが続きそうだ。米ドル/円は、110.80~111.00円にかけて並ぶ売りオーダーをこなせるかが焦点となるだろう。改善が見込まれる米新規失業保険申請件数や米3月ISM製造業景況指数がそのきっかけとなるか注目したい。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。