2021年4月8日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

本日8日(木)日本時間未明の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録は「支援策の引き揚げを検討できるほど状況が改善するまでにはしばらく時間がかかる」などと慎重な姿勢を強調した一方で、債券利回りの上昇については「景気見通しの改善を反映したものだ」として静観する構えを示した。慎重ながらも楽観的なFOMC議事録を受けて米長期金利が小幅に上昇する中で、ドルも小幅高の展開となった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

FOMCの早期利上げ期待を背景とする米長期金利とドルの上昇は一巡したが、米景気の早期回復期待自体は健在であり、金利とドルが下げに転じる材料は乏しいというのが現状だろう。こうした中、米ドル/円は110円台前半では戻り売りが強まりやすい半面、109円台前半では押し目買いが入る事になりそうだ。本日8日(木)も109円台後半を中心にもみ合いながら次の方向感を模索する展開が見込まれる。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。