2021年4月16日9時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

添付図は、過去5日間の主要通貨の対ドルの騰落率。最も値をあげているのがNZドル、次が豪ドル。つまり、資源国通貨の代表であるオセアニア通貨の堅調さが目立つ訳だが、その要因のひとつは、トラベルバブルだ。隔離なしで行き来できる二カ国間協定をトラベルバブルと言う。豪州とニュージーランドは今月末からトラベルバブルが始まるようだ。一方、日本はコロナ感染者が大阪を中心に急増。そしてもうひとつの要因は、今週、コモディティが底堅く推移していることが豪ドルが再び上昇している要因になっているようだ。豪ドル/米ドルはRBAが0.8000ドルを意識させているため、当面0.7500~0.8000ドルのレンジだと想定しているが、上記の要因で豪ドルが再び反発。

<対ドルの主要通貨の騰落率>

対ドルの主要通貨の騰落率
(出所:ブルームバーグ)

現在の為替相場の戦略やスタンス

注目は豪ドル/円。米10債利回りが反落していることから米ドル/円が108円後半まで下落している。よって、豪ドルをロングにする場合の対象通貨としては円がいいのではないだろうか。豪ドル/円の押し目買いで臨みたい。

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<豪ドル/円 日足チャート>

豪ドル/円 日足チャート
(画像=羊飼いのFX突撃取材)

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。