2021年5月17日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週1週間の対ドルでの主要通貨の騰落は、上昇通貨は2通貨のみで、上位より英ポンド(+0.81%)、カナダドル(+0.19%)と続いた。一方、下落通貨では上位より豪ドル(-0.78%)、円(-0.71%)と続く。先週、円は豪ドル以外の全ての通貨に対して下落しており、3週続けてクロス円の堅調推移が鮮明となっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週の12日(水)に発表された米国のCPI(消費者物価指数)が上振れしたことで、インフレ懸念が台頭、株価は動揺したが一時的だった。その後はクロス円にも押し目買いが入り、ユーロ/円などは年初来高値を更新する水準まで上昇してきた。今週は、日本時間では20日(木)日本時間未明に先月会合のFOMC議事要旨が公開予定だが、量的緩和の縮小に向けた議論開始は、まだ始まっていないだろう。イベント的には、無風通過とみている。米金利の上昇一服から、米株は先週の後半にかけて続伸となり、リスクセンチメントは一旦底入れとなっている。金融市場を取りまく環境は、適温相場の再燃で、クロス円は高値圏での攻防が継続だろう。クロス円の押し目は買いで臨みたい。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で108.50~110.00円、ユーロ/円で132.00~133.80円、カナダドル/円で89.80~91.00円を予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。